阪神の佐藤輝、ファンくぎ付けの4年連続の2桁アーチ チームも5カードぶり勝ち越し

AI要約

阪神が10-4でヤクルトに勝利。佐藤輝の会心の一発が話題に。

佐藤輝が6回に10号2ランを放ち、3人目の新人から4年連続の2桁アーチを達成。

好不調の激しい今季でも成績を伸ばし、チームも5カードぶりの勝ち越しを果たす。

阪神の佐藤輝、ファンくぎ付けの4年連続の2桁アーチ チームも5カードぶり勝ち越し

阪神10-4ヤクルト(21日、京セラ)

ファンの視線をくぎ付けにする会心の一発だった。

阪神の佐藤輝が、5点リードの六回無死一塁、右翼席へ10号2ランをライナーで突き刺した。球団では、田淵幸一、岡田彰布に続く3人目の新人から4年連続の2桁アーチ。「まだ10本なんで」と淡々と振り返ったが、「打った感触もよかったし、良いスイングができたと思う」と、頼もしい言葉も口にした。

一回には2死三塁で左中間へフェンス直撃の先制二塁打。「ひとふりで決めていい流れを持ってこられた」と打線を牽引した。

好不調の激しかった今季は2軍降格もあり、守備では両リーグワーストの19失策。自らの拙守が敗戦を招くこともあった。だが、3・4月の月間打率は2割にも満たなかった主砲が、7、8月はいずれも月間3割超えをマーク。得点圏打率は大山、森下に続くリーグ3位につけている。

チームも5カードぶりの勝ち越し。連覇へ向け、正念場は続くが、岡田監督は「(まだ)8月やで。(残り)30試合もあるんやで」と語気を強めた。佐藤輝も「大事な試合は続く。もっといい場面で打っていけるように」。その視線はただ前を向くだけだ。(嶋田知加子)