野球選手なのに「打撃用手袋アレルギー」 苦しんだ3年間…“発症率”2%に呆然

AI要約

ヤンキースのアレックス・ベルドゥーゴ外野手が、フランクリン社のバッティンググローブに含まれるアレルギーで苦しんでいることが判明した。

ベルドゥーゴは3年間手や指の痛みを感じており、バッティンググローブが原因であることが医師から明かされた。

珍しいコバルトとクロメートのアレルギーに悩むベルドゥーゴは、適切な代用品を待ちながらプレーを続けている。

医師はベルドゥーゴの症状がタトゥーのインクによるものかもしれないと示唆しており、ベルドゥーゴ本人も驚きの表情を見せている。

現在も手のひらにガーゼを巻き、プレーを続けるベルドゥーゴは、早く状況が改善することを願っている。

ベルドゥーゴの奇妙なアレルギー事情が明らかになり、フランクリン社のバッティンググローブに関する問題が巻き起こっている。

野球選手なのに「打撃用手袋アレルギー」 苦しんだ3年間…“発症率”2%に呆然

 ヤンキースのアレックス・ベルドゥーゴ外野手が“まさか”の事態に巻き込まれた。自身が使用しているフランクリン社のバッティンググローブに含まれているコバルトとクロメートのアレルギーに苦しんでいることを、ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」のランディ・ミラー記者が報じている。

 記事では「医師によると、ベルドゥーゴはバッティンググローブのアレルギーだという。これが不振の原因?」と触れられている。ベルドゥーゴは球宴休暇中に、ニューヨークの病院で診察を受けた。

 ベルドゥーゴは3年間、手や指に痛みを感じていたという。さらには「常に手のひらにガーゼを巻き、指関節にテーピングをしないといけないことに疲れていた」と明かしている。

 だからこそ、ヤンキースのメディカルチームはアレルギー専門家を紹介した。すると、医師から「バッティンググローブ・アレルギーだよ」と伝えられたと言及している。

 同メディアは2人の医師を取材。1人はベルドゥーゴの症状は「胸と腕に入っているタトゥーのインクが原因ではないか」と予想している。アルトゥール・ルビツ医師は「とても珍しいことだが、タトゥーには金属製物質が入ったインクが使用されており、金属が原因でタトゥーアレルギーを起こすことがある」と説明している。

 その見解を聞いたベルドゥーゴは信じられない表情で「私のタトゥーが? 考えたこともなかったよ」と、答えたとされている。医療系のウェブサイトによると、コバルトアレルギーはわずか人口の2%、クロメートも6%だと記載されているだけに、極めて稀なパターンだった。

 今でもベルドゥーゴは手のひらにガーゼを巻き、指関節にテーピングをした状態でプレーをし続けており、フランクリン社から代用できる打球手袋を待っている状況だという。同メディアによれば、ベルドゥーゴは「できるだけ手を隠した状態でプレーしている。毎日ボクサーみたいな格好をしているから、これが早く終わることを願っている」と切実な思いを伝えている。