セーヌ川に2時間→胃腸炎で入院→閉会式断念…災難の五輪選手「急いで病院に…」 水質の影響否定

AI要約

アイルランド選手がセーヌ川の水質問題による胃腸炎に苦しんだことが報じられた。

選手は病気と川の水の関連性を否定しており、主催者も他の要因が影響した可能性を示唆。

入院後、選手は旗手を務めることができなかったことを残念に思い、自身の回復を祈っている。

セーヌ川に2時間→胃腸炎で入院→閉会式断念…災難の五輪選手「急いで病院に…」 水質の影響否定

 パリ五輪で大きな注目を集めたものの一つが、トライアスロンとマラソンスイミングの会場となったセーヌ川の水質問題だった。マラソンスイミングに出場したアイルランド選手がその後、胃腸炎で入院し、旗手を任されていた閉会式をキャンセルせざるを得なくなった。水質との関連性は否定していることを英メディア「インサイド・ザ・ゲームズ」が伝えている。

 アイルランドのダニエル・ウィフェンは9日にセーヌ川で行われたマラソンスイミング男子10キロで1時間57分20秒の18位。ただ、同メディアによれば2日後に胃腸炎で入院したという。閉会式で旗手を担う予定だったが、「姿を現さなかったのは驚きだった」と伝えている。

 記事は一方で、「しかし(ウィフェンは)その病気と川の水の関連性を否定している。また主催者は、健康上の問題を自動的に川のせいだと結びつけるべきではなく、セーヌ川の状態とは関係のない他の要因による可能性があると主張している」と、水質問題とは直接の関係がないと伝えている。

 災難に見舞われたウィフェンは入院翌日の12日、自身のXに「連絡をくれた皆に感謝したい。昨夜、旗手を務めることができなかったことはとても残念に思う」と無念をつづった。続けて「昨日は病気で体調がよくなかったから、急いで病院に向かったよ。治療を受けていて、今は気分は良くなっている。皆が楽しい夜を過ごすことを願っているし、家に帰ったら皆と会えるくらい元気になっていることを願っているよ」と、帰国までの回復を望んでいた。