「日本人だからと言うのは誤りだ、彼は完璧だ」 中国ファンも感服させた体操・橋本大輝のスポーツマンシップ

AI要約

パリ五輪閉会式で橋本大輝のスポーツマンシップが話題に

橋本は会心の演技後、次の演技者のために配慮を見せる

中国ファンや米放送局も橋本を称賛し、王者の風格を感じさせた

「日本人だからと言うのは誤りだ、彼は完璧だ」 中国ファンも感服させた体操・橋本大輝のスポーツマンシップ

 パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦が幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回は体操の橋本大輝のスポーツマンシップ。2大会ぶりの金メダルを男子団体決勝で最終種目の鉄棒で会心の演技を見せた直後、次の演技者のために配慮する仕草が話題になった。

 第6ローテの鉄棒で、橋本は会心の演技。着地も決め、場内は大歓声となった。橋本も興奮したが、すぐに冷静に。理由は、続く中国・張博恒の演技が控えていたから。人差し指を口元に当て、静かにするように求め、さらに両腕で歓声を抑えるポーズも。日本は大逆転で2大会ぶりの金メダル。X上のファンは「スポーツマンシップ見せるあたりまで素晴らしい」「対応も素敵」「かっこええな」「スポーツマンシップも忘れない王者橋本大輝好きすぎる」などと、称賛が送られた。

 さらに中国のファンも同国SNS「ウェイボー」で「本当にいい人だ」「橋本は中国の体操チームとの関係もいい」「2人とも本当に素晴らしくて、スターが2人いる感じがする」「性格も、試合中のマナーも、実力も非の打ちどころはない。日本人だからっていろいろ言うのはおかしい。彼は間違いなく優秀なスポーツマンだ」「やはり日本は勝つべくして勝った」と感服の声を上げ、米放送局「NBC」の実況席も「この2人は本当に素晴らしいライバルであり、友人ですからね」と称えた。

 個人総合ではよもやのメダルなしに終わったものの、団体で日本のエースとして金メダルに牽引した橋本。その佇まいには王者の風格が漂っていた。