リフレーミング、桶狭間の猛暑吹き飛ばす豪脚一閃! ”手が合う”川田将雅の鮮やかエスコートでレコードV【小倉記念】

AI要約

リフレーミングが小倉記念で快勝し、コスタボニータを差し切る。

川田騎手は馬の成長を讃えつつ、難しい気性面にも触れる。

リフレーミングはサマー2000シリーズで首位に立ち、秋のG1戦線に向けて準備を進める。

◇11日 第60回小倉記念(G3・中京・芝2000メートル)

 鮮やかに差し切った。猛暑の中京で混戦模様だった今年の小倉記念をリフレーミングが制した。1000メートル通過57秒6で流れたハイペースの中、道中8番手を進み、直線で外に持ち出されると豪脚爆発。粘り込みを図るコスタボニータを首差かわして重賞初勝利を挙げた。

 「道中(のペース)は流れていましたし、この馬はこの馬のリズムで走るしかないので気持ちを大事に。(最終コーナーを回って)届くな、と思いました」と川田は納得の表情で振り返った。時計は1分56秒5で、2022年の金鯱賞でジャックドールがマークした1分57秒2のコースレコードも更新した。

 高い素質を持ちながらも内へ寄れたり、外へ膨れたり。乗り難しい気性面が出世を拒んでいた。このレースでもゴール前手前で内側に斜行をして鞍上は戒告を受けたが、年齢を重ねるにつれて徐々に成長。リフレーミングで3勝目、相性のいい川田の手腕がプラスに作用してのGⅢ制覇だ。

 「能力を出すのが難しい馬です。でも、馬自身が成長してかなり穏やかな状態で競馬ができるようになってきました。それがここ最近の成長につながったんだと思います」と鞍上は相棒の成長に目を細めた。

 この勝利で七夕賞での2ポイントとプラスして12ポイントとなり、サマー2000シリーズの暫定首位に。「何よりも重賞を勝ち切れたことを褒めてあげたい」と鞍上。夏の主役からGⅠ戦線へ。さらに脚を磨いて秋の戦いに挑む。