猛攻実らず横浜に敗戦で最下位のまま。札幌の鈴木武蔵はそれでも拍手で出迎えたサポーターの想いを胸に奮起誓う「絶対に最後まで諦めない」

AI要約

横浜F・マリノスと札幌が激戦を繰り広げ、横浜が3-2で勝利。

札幌は激しい攻防を展開し、最後まで諦めずに戦った。

サポーターの熱い声援と選手の努力が印象的で、次節への意気込みも高い。

猛攻実らず横浜に敗戦で最下位のまま。札幌の鈴木武蔵はそれでも拍手で出迎えたサポーターの想いを胸に奮起誓う「絶対に最後まで諦めない」

[J1第25節]横浜 3-2 札幌/8月7日/日産スタジアム

 北海道コンサドーレ札幌は8月7日、日産スタジアムで行なわれたJ1第25節で横浜F・マリノスと対戦し、2-3で敗れた。

 開始4分に横浜のエウベルにゴールを許した札幌だが、13分に同点に追いつく。左サイドを抜け出した中村桐耶のクロスに、浅野雄也が合わせてネットを揺らす。

 しかし31分、札幌は横浜のヤン・マテウスにゴールを奪われると、51分にはアンデルソン・ロペスにも決められ、リードを2点に広げられる。

 それでも58分、札幌は自陣からのロングボールに反応した鈴木武蔵がエリア内左でボールを収め、中に切り込んで右足を振る。そのシュートは相手守備陣にブロックされるが、こぼれ球を菅大輝がヘディングで押し込み、1点差に詰め寄った。

 そして札幌は終盤にも猛攻を仕掛け、後半アディショナルタイムには鈴木が強烈なシュートを放つも、ボールはわずかにゴール左に。試合はそのままタイムアップし、敵地で勝点を積み上げることはできなかった。

 平日ナイターのアウェー戦だったため、札幌サポーターの数は決して多くなかったが、それでも「いけ!札幌!」と横浜サポーターに負けないくらいの大声援で選手たちを後押しし続けていたのが印象的だった。

 さらに試合後、札幌サポーターが選手たちを大きな拍手で出迎える。札幌は現在リーグ戦で最下位に沈んでいるため、ブーイングでもおかしくない状況であったが、サポーターの姿から「どんな状況でも支える」という覚悟のようなものを感じた瞬間であった。

 

 試合後、鈴木は「遠くまで足を運んでくれて、負けたゲームだけど拍手をしてくれるのはすごくありがたいですし、同時に申し訳ない気持ちがある」と語り、「サポーターの想いと一緒に、最後の笛が鳴る瞬間まで走って戦わないといけないし、どんなことが起きても絶対に最後まで諦めずに戦わないといけない」と強調した。

 そして次節のホームでのアビスパ福岡戦に向けて、背番号7のエースは「サポーターの皆さんに久々のホームでの勝利を届けたい」と奮起を誓った。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)