男子バレー、52年ぶりメダル目指した戦いが終焉 石川祐希「最後の1点決めきれなかった」

AI要約

男子バレーボール日本代表が準々決勝でイタリアに敗れ、52年ぶりのメダル獲得を逃した。主将の石川祐希が奮闘したものの最後の1点を決めきれず、試合に立ち尽くしてしまった。

日本は序盤から好調で第1、2セットを連取し、3セット目でもマッチポイントを握る展開だったが、失点が重なり逆転され均衡状態に持ち込まれた。

最終第5セットでは石川の活躍で逆転劇を演出したが、最後は3連続得点を許して敗れ、メダルの夢を絶たれた。

男子バレー、52年ぶりメダル目指した戦いが終焉 石川祐希「最後の1点決めきれなかった」

何とかつないだボールをコートにたたき落とされ、勝負が決すると、日本の選手は立ち尽くした-。男子バレーボールは準々決勝でイタリアにフルセットの末、敗れ、52年ぶりのメダルを目指した戦いが終焉した。32得点と奮闘した主将の石川祐希(ペルージャ)は「勝つチャンスを持っていながら僕が最後1点を決めきれなかった」と唇をかんだ。

序盤は日本が押していた。不調だった石川の活躍で第1、2セットを連取。3セット目も逆転でマッチポイントを握ったまでは日本の流れだった。しかし、アタックミスにサービスエース献上で、このセットを失うと、ここぞの場面でブロックを食らい、試合を均衡状態に戻された。

最終第5セット。石川の気迫がこもったスパイクが決まり、13-14から2連続得点で逆転。石川の絶叫に会場も呼応し大盛り上がりを見せたが、最後は3連続得点を献上して力尽きた。

出場権を逃した2016年リオデジャネイロ五輪後、当時はコーチとして来日したブラン監督のもとで着実な成長を遂げてきた。イタリア1部リーグで成長した石川や高橋藍(サントリー)、点取り屋のサウスポー西田有志(大阪ブルテオン)といったチームの骨格を維持し、成熟度の高いバレーで強豪の一角に。五輪前哨戦のネーションズリーグで主要国際大会では47年ぶりの銀メダルに輝き、五輪で金メダルも見えるところまで成長した。

今大会で勇退することを改めて明言したブラン監督は目を赤くした。「日本がトップレベルで戦えることを示した。誇りに思う」(石原颯)