松山英樹、日本男子ゴルフ初の五輪メダル! 求めていた金ではなかったが銅メダルに「これでもハッピー」【コラム】

AI要約

パリ五輪で銅メダルを獲得した松山英樹の喜びと意義

東京五輪での悲願達成による笑顔と喜び

最終日の活躍やメダル獲得に至る過程

松山英樹、日本男子ゴルフ初の五輪メダル! 求めていた金ではなかったが銅メダルに「これでもハッピー」【コラム】

 これほど笑顔が弾けた松山英樹を見たことがあるだろうか? 普段どんなに好プレーでも不満そうな松山にとって、パリ五輪での銅メダル獲得には大きな意味があった。

 それは東京五輪で逃したメダルを獲るという執念。3年越しの悲願を果たした松山は「本当は金の方が良かったですけど、僕にとってこれ(銅)でもハッピーです」と喜びを噛み締めた。

 単独首位と好発進を切ると2日目も快調にスコアを伸ばしたが、最終ホールで痛恨のダボを叩き後続に並ばれた。さらに、ムービングデーに伸ばせず首位と3打差の4位タイに後退した。

 しかし、最終日はショットメーカーの本領を発揮。2番パー3でティーショットをベタピンにつけバーディを奪うと4番から3連続バーディでメダル圏内に浮上。その後もパーオン率100%とバーディチャンスを作る抜群の安定度。ただ「金メダルのチャンスがあった」という上がり3ホールではことごとくバーディパットがほんのわずか外れて3連続パー。

 たらればは禁物だがそのチャンスを一つでも生かしていればメダルの色は変わっていたかもしれない。それでもメダル圏内だったジョン・ラームが最終ホールでバーディを逃し銅メダルが確定すると、丸山茂樹監督と抱き合って大喜び。チームの面々とハイタッチ&ハグで3年越しの悲願達成に笑いが止まらなかった。

 通常の大会なら3位で大喜びすることはない。しかし、五輪という特別な舞台で日本を代表し表彰台に上がることはアスリートにとって限りない栄誉である。メダルをかけた松山は「重いです」と笑い金メダルを獲得したスコッティ・シェフラー(米)、銀メダルのトミー・フリートウッド(イギリス)と並びセルフィーで記念撮影をした。

 松山の活躍を見た少年少女がいつかこの舞台に立つかもしれない。五輪が次世代に与える影響は大きい。マスターズ王者は日本ゴルフ男子初の五輪メダリストとして再び歴史にその名を刻んだ。