東京五輪銀・女子日本代表、3戦全敗で終戦 町田瑠唯「日本のバスケットを出せずに終わってしまった」/バスケ

AI要約

東京五輪銀メダルの日本女子バスケ代表は、ベルギーに大差で完敗し、決勝トーナメント進出を逃す。

チームは得点源の山本を欠き、シュート精度不足に苦しみ、ベルギーに押し切られた。

選手や監督は準々決勝での不完全燃焼を悔やみ、世界一を目指した戦いは早すぎる終わりを迎えた。

パリ五輪第10日・バスケットボール女子1次リーグC組 日本58-85ベルギー(日本時間4日、ピエール・モロワ)最終戦で、東京五輪銀メダルで世界ランキング9位の日本は同6位のベルギーに58―85で完敗。同組4位に終わり、3大会連続の決勝トーナメント進出を逃した。ベルギーは得失点差を0として決勝トーナメント進出を決めた。東京五輪アシスト王の町田瑠唯(31)=富士通=らは不完全燃焼に終わった大会を悔やんだ。

金メダルを目指しながら、まさかの3戦全敗。東京五輪の準々決勝では1点差で勝った相手に、27点もの大差で敗れた。歓喜に沸くベルギー選手を横目に、町田が悔しさをかみしめた。

「日本のバスケットを出せずに終わってしまった。速さや3点シュートを警戒されてフィジカルと高さで押し切られ、それを越えられなかった」

1次リーグ突破には大差での勝利が必要な状況だったが、得点源の山本を欠くチームはシュートの精度不足に苦しんだ。

武器の3点シュートは第2クオーター序盤に赤穂が最初に決めるまで9本連続で外した。内角の攻撃も相手の高いブロックに何度も阻まれた。3点シュートの成功率は24%、2点シュートも42%で、ベルギーの38%、55%に及ばなかった。

「こういうバスケットをしていたら世界では勝てない」とは宮沢。小柄でも機動力とシュート力で高さを克服する「走り勝つシューター軍団」のコンセプトは、高さにねじ伏せられた。

「やられても、やり返すことを軸に強みを出す準備をしてきたが、私が導き切れなかった。私の力不足」と恩塚監督。世界一を目指した戦いは早すぎる終わりを迎えた。(山下幸志朗)