広島が今季初6連勝で「貯金」最多の11 6日からは巨人、阪神戦

AI要約

広島打線が中日を相手に一回の攻撃で5点を奪い、矢野雅哉が2点二塁打を放つ活躍を見せた。

矢野は守備でも好プレーを連発し、支えた先発の九里亜蓮と共にチームの勝利に貢献。

広島は中日に3連勝し、今季初の6連勝を達成。貯金を11に伸ばし、上位チームとの接戦に向けて勢いをつけた。

広島が今季初6連勝で「貯金」最多の11 6日からは巨人、阪神戦

 (4日、プロ野球 広島東洋カープ6―4中日ドラゴンズ)

 一回の攻撃から、広島打線がつながった。

 先頭の秋山翔吾が四球で出塁した。続く野間峻祥から4連打。仕上げは矢野雅哉だ。1死後、左翼に2点二塁打を放ち、今季初先発の中日・根尾昂から一挙5点を奪った。

 「前の人がつないでくれたので、何とか走者をかえそうと思った」と矢野。昨季まで守備固めや代走での起用が多かったが、今季は課題にしていた打撃が向上。新井貴浩監督が、前半戦の総括で名をあげてその成長を評価した選手だ。

 強肩と広い守備範囲で遊撃に定着した矢野は、持ち味の守備でもみせた。

 二回は頭上を越えそうな強烈なライナーをジャンプして好捕。三回は先頭打者の詰まったゴロを素手で捕って一塁へ投げ、間一髪でアウトにした。

 「守備からリズムを作るというのは、常に思っていること」。伸び盛りの4年目の25歳は、6月26日以来の白星となった先発九里亜蓮を攻守で支えた。

 この3連戦が始まる前まで、広島は中日に直接対決で3勝9敗1分けと大きく負け越していた。その相手に3連勝。今季初の6連勝とし、勝ち越し数の「貯金」を今季最多の11にまで伸ばした。

 6日からは敵地で巨人、阪神との上位対決が始まる。混戦セの上位3球団の争い。抜け出す足がかりをどこが築くか、注目の1週間になりそうだ。(上山浩也)

 根尾(中) 今季初先発は3回6失点。自身の失策もあり、「自分のミスで失点してしまった。課題を克服できるように反省し、練習します」。