ボクシング・原田周大、メダル届かず「本当に勝てなくて申し訳ない」勝利を求めすぎた自分「分からなくなった」

AI要約

原田周大が男子57キロ級で準々決勝で敗れ、表彰台入りを逃す。

原田は自分の実力を考慮し、信念を持つことの重要性を振り返る。

初めての五輪を経験した原田は成長し、4年後の再挑戦を誓う。

ボクシング・原田周大、メダル届かず「本当に勝てなくて申し訳ない」勝利を求めすぎた自分「分からなくなった」

◆パリ五輪 第9日 ▽ボクシング(3日、パリ北アリーナ)

 男子57キロ級で初出場の原田周大(専大)が準々決勝でジャビエル・イバネシディアシ(ブルガリア)に54―60の判定で敗れ、準決勝進出はならなかった。3位決定戦がないため勝てば銅メダル以上が確定した一戦で敗れ、21年東京五輪フライ級銅の田中亮明に続く日本男子史上7人目となる表彰台入りを逃した。

 原田は試合後、「今の自分の実力ではまだメダルには届かない選手だってことが分かった。やっぱまだ僕は、自分のボクシングを信じ切れてない。信じて戦うしかなかったところを、勝ちたいって欲と、どうしたら勝てるんだろうっていうのが分からなくなった」と振り返り、最後には「本当に勝てなくて申し訳ないと思っています」と話した。

 初めての五輪を経験し、「僕にとっての財産。パリ五輪に出れたっていうのは、光栄なことをさせてもらっていると感じられた。人としてもいろいろ成長させてくれた大会。感謝しかない」。4年後、金メダルへの再挑戦で「いつか負けて良かったって思える日が来ることを願って。この経験を無駄にしたくない」と強く誓った。