交流戦後、昇格はゼロ…最下位ヤクルトに待たれるルーキーの台頭

AI要約

プロ野球の後半戦に入り、各球団のルーキー達の成績を振り返ると、ヤクルトのルーキーは7名で構成されている。

ドラフト2位の松本健吾はプロ初先発で完封勝利を達成したが、その後は不調に陥り一軍から遠ざかっている。

他のルーキー達も一部は一軍デビューを果たしているものの、出場機会や成績に波がある状況が続いている。

交流戦後、昇格はゼロ…最下位ヤクルトに待たれるルーキーの台頭

プロ野球は開幕してからおよそ3ヶ月が経過し後半戦に入った。ここまで各球団のルーキーたちはどのような結果を残しているのだろうか。球団ごとのルーキーを振り返ってみたい。

ヤクルトのルーキーは支配下で5名、育成で2名と合計7名いる。そのなかで最初に一軍デビューを果たしたのがドラフト2位の松本 健吾(東海大菅生→亜細亜大→トヨタ自動車)だった。

松本は5月15日にプロ初先発を任されると、なんと9回118球完封で白星をマーク。さらに無四死球、2桁奪三振のおまけつき。プロ初登板で無四死球完封勝利、2桁奪三振を同時に達成するのは史上初の快挙だった。しかし2試合目は3回途中4失点、3試合目も3回3失点と試合を作れず。6月8日に登録を抹消されてから一軍から声がかかっていない。

野手ではドラフト4位の鈴木 叶(常葉大菊川)と同5位の伊藤 琉偉(東農大二-東京農業大中退-BC新潟)がすでに一軍の舞台を経験した。

鈴木は6月12日のオリックス戦でプロ初出場初スタメン。第1打席は空振り三振に倒れたものの、第2打席ではレフトへのタイムリーヒットを放つなど4打数2安打2打点。終盤に退いたもののチームの勝利に大きく貢献した。その後は1試合の出場しかなく、6月21日に登録を抹消されてからは二軍で出場を続けている。

伊藤は5月6日に一軍登録され5月11日の巨人戦でセカンドの守備についた。しかし打席は回ってきておらず、それ以降も一軍での出場はない。

ドラフト1位の西舘 昂汰(筑陽学園→専修大)、同3位の石原 勇輝(広陵→明治大)はともに二軍で汗を流している。西館は新人合同自主トレ期間中に上半身のコンディション不良で離脱。春季キャンプ、オープン戦でも実戦登板はなかった。自身の誕生日でもある6月9日に二軍でデビューし1回無失点。その後も登板を重ね3試合(4回)を投げ防御率2.25の成績。一方の石原は11試合(11回)を投げ14失点(自責10)、被安打22と苦戦している。

セ・パ交流戦後に鈴木が抹消されてからルーキーは一軍にひとりもされていない。後半戦で昇格を勝ち取り、出場機会を得るルーキーは現れるだろうか。