記録低調のパリ五輪競泳、ようやく世界記録 第1号は男子100メートル自由形、中国の潘展楽

AI要約

競泳で男子100メートル自由形の世界記録が更新され、中国の潘展楽選手が46秒40で優勝した。前半から力強い泳ぎでトップを独走し、1秒以上の差をつけて快勝したことが話題となった。

潘展楽選手は過去の記録を0.40秒も縮め、自身も驚きを隠せなかった。中国勢としては1932年以来の快挙であり、歴史的な瞬間となった。

競泳界では中国勢のドーピング疑惑も浮上しており、検査回数や影響についても議論が交わされている。しかし、潘展楽選手は規定に則って競技を行ったと主張している。

浅い水深の影響か、記録が低調だった競泳で、ようやく世界記録が生まれた。今大会第1号となったのは、男子100メートル自由形。潘展楽(中国)が46秒40の世界新記録で制した。自身が2月にマークした記録を0秒40も縮め、「驚いた。魔法のような瞬間」と喜んだ。

圧巻だった。力強い泳ぎで前半の50メートルを22秒28のトップで折り返し、後半も衰えることはなかった。ぐんぐんと加速し、2位には1秒08もの差をつけた。電光掲示板で記録を確認すると、コースロープにまたがってほえた。この種目は、アジア勢では1932年ロサンゼルス五輪の宮崎康二以来、中国勢では初優勝。歴史を刻んだ。

競泳の中国勢をめぐっては、東京五輪前のドーピング検査で陽性となりながら出場が認められたことを疑問視する声も上がる。記者会見では、検査回数や影響について質問が出たが、「規定に基づいて行われた。影響はない」と語った。(久保まりな)