名前の由来は「巨人の監督」 体操男子個人総合王者の岡慎之助、大けが乗り越えパリで輝く

AI要約

岡慎之助が体操男子個人総合で金メダルを獲得し、日本勢の新たなスターとなった。

彼は幼少期から体操を始め、世界ジュニア選手権で実力を発揮。父親がプロ野球の巨人・阿部慎之助監督から名前を付けるなど、期待を受けて育つ。

2022年の全日本選手権で大けがに見舞われながらも、五輪で快挙を達成し、新たなスターとなった。

名前の由来は「巨人の監督」 体操男子個人総合王者の岡慎之助、大けが乗り越えパリで輝く

パリ五輪第6日の7月31日、体操男子の個人総合で岡慎之助(徳洲会)が金メダルに輝いた。日本勢の五輪個人総合王者は6人目。通算8個の金メダルを獲得した加藤沢男や具志堅幸司、内村航平らの系譜に連なる体操界の新たなスターは、2年前の大けがを乗り越え、158センチの小さな身体で表彰台の頂点にたどりついた。

岡山県出身。保育園での鉄棒で逆上がりした姿を先生に褒められ、4歳で体操を始めたという。2019年世界ジュニア選手権では団体総合、個人総合の2冠を獲得するなど実力は折り紙付き。04年アテネ五輪体操団体金のメンバーでもある徳洲会監督の米田功氏からは、イタリア高級車の「フェラーリ」にたとえられたこともある。

「慎之助」という名前は、現役時代に強打の捕手として活躍したプロ野球巨人の阿部慎之助監督のように「スーパースターになってほしい」という父の思いから名付けられた。

22年に行われた全日本選手権では、右膝前十字靱帯断裂の大けがにも見舞われた。それでも、名前に込められた思いを結実させるように、五輪の大舞台で自ら金メダルを手繰り寄せ、日本体操界の新たなスターとなった。