【浦和】今季限りで現役引退の興梠慎三、ハリル監督の「体脂肪12%以下厳命」も自身貫いた理由

AI要約

浦和レッズFW興梠慎三が38歳の誕生日を迎えた31日、今季限りでの現役引退を発表した。

抜群の動き出しと、幅広い得点パターンを持つ興梠は、J1で歴代2位の168得点を記録してきた。

マイペースで信念を貫く興梠の性格を示すエピソードも紹介された。

【浦和】今季限りで現役引退の興梠慎三、ハリル監督の「体脂肪12%以下厳命」も自身貫いた理由

 浦和レッズFW興梠慎三が38歳の誕生日を迎えた31日、今季限りでの現役引退を発表した。この日、スーツ姿で会見に臨み「今日は、全部お答えするつもりです。堅苦しい会見は嫌いなので。にぎやかな会見にしたいなと思います」とあいさつした。

 抜群の動きだしと、頭、両足と幅広い得点パターンを武器に、J1で歴代2位の168得点を積み上げてきた。「今振り返れば、大して何かに特化したわけではなく、ずばぬけているのもない。それが正直な気持ち。人と比べて違うのは、このチームで何かを成し遂げたいという強い心がありました。自分が活躍しなくても、自分を犠牲にしてでも勝てればいいと。FWとしていいか悪いかは分からないですが、自分はこの性格、このプレースタイルを貫いたことでここまでこれた」と話した。

 マイペースで信念を貫く。この性格を示すエピソードが、日本代表でのハリルホジッチ元監督の下でプレーしたときだ。当時のハリルホジッチ監督は「体脂肪12%以下が望ましい」と、招集選手の体脂肪を厳しくチェックし指導していた。中には、極端な食事制限をしてコンディションを崩す選手もいたほどだ。だが、興梠は動じることなく、自身の体の現状を貫いた。

 「そんなに体脂肪、気にするなら呼ぶなと思ってました(笑い)」と笑わせ「体脂肪下げたから活躍できるのかと言われたら、そうでもないと思いますし。落としたらいいパフォーマンスになるかもしれない。それは分からないですが、自分はこれでやりたいとずっと思っていたので。簡単に落とせるなら落としたいです。僕も。自分が頑張っているけど落ちないのは事実で。体脂肪に関しては、すごく言われましたけど、それでも呼んでくれると言うことは、自分が結果を残してきたからだと思いますので。自分の信念を貫き通すことはすごく大事な事だと思いますので。まずは、体脂肪どうこうより、結果を出すという一心で頑張っていました」と当時を回顧した。