初戦でドイツに敗れるも…バスケ男子代表が希望を持てる「理由」とは?【パリ五輪】

AI要約

バスケ男子日本代表がドイツに敗れた初戦後、フランスとの次戦に備える様子。

八村塁、渡邊雄太、ジョシュ・ホーキンソンの活躍が期待される。

リバウンド数で改善が見られ、次の試合に向けてポジティブな展望が持てる状況。

初戦でドイツに敗れるも…バスケ男子代表が希望を持てる「理由」とは?【パリ五輪】

 世界ランク3位・ドイツとの初戦に敗れ、1次リーグ黒星発進となったバスケ男子日本代表。息つく暇もなく、中2日で次戦のフランス戦がやってくる。

 フランスもドイツと同様に格上(同9位、日本は26位)ではあるものの、目標とするベスト8進出のために求められるのは勝利だ。

 格上撃破に向けて、日本には希望があるだろうか。FIBA(国際バスケットボール連盟)の公式サイトでは「日本:希望を持てる5つの理由」と題して、ドイツ戦直後に分析を行っている。

 その筆頭に挙がったのが、八村塁(レイカーズ)、渡邊雄太(千葉ジェッツ)、ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)の「ビッグスリートリオ」が活躍したこと。

 八村はチーム最多の20得点、10リバウンドを記録。フィールドゴールをわずか4回しか決めていないのにこれだけのスタッツを残したということで、「確率はこれから上がるばかりだ」と期待を込めている。

 渡邊は3ポイントシュートを4度成功させるなど16得点をマーク。ホーキンソンも13得点11リバウンドの「ダブルダブル」を達成しており、フランス戦でも彼らの活躍は不可欠だろう。

 シュートの質も高かった。チームの3Pシュート決定率が35.0%と、昨夏行われたW杯の同カード(31.3%)を上回った。現在のホーバスHC体制は3Pシュートの精度を磨いてきただけに、成果が出ている格好だ。また、フリースローも20本中17本成功と高い成功率を誇った。

 試合の点差こそ昨夏のW杯より拡がった(18点差→20点差)ものの、内容は「進歩を見せた」としている。ハーフタイム時点での点差がわずか8点、攻撃リバウンドは8回から12回に増加。そして、全体のリバウンド数も39対36と相手を上回ったのだ。ちなみに昨夏のリバウンド数は36対47であった。

 試合後、渡邊は「前半は素晴らしいプレーができたと思いますが、40分間その調子を維持できませんでした。後半は相手が攻めてきて、それを抑えることができませんでした。次の試合では40分間戦い抜きます」とコメント。まだまだチームのパフォーマンスに改善の余地があると見ているようだ。

 今回の1次リーグは各組の上位2チームに加え、3位の上位2チームも準々決勝に進出できる。残り2試合で1勝すれば可能性は大きく広がる。ドイツ戦で見えた希望と課題を糧に、次戦以降に臨みたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]