女子W杯でFKクロスバー直撃も「この一年間、何もしていなかったわけではない」藤野あおばがパリ五輪で成長示すFK弾

AI要約

日本女子代表の藤野あおばがFKで豪快な先制ゴールを決めるも、逆転負けを喫する。

藤野は直近2試合連続でFKでゴールを決め、自信をつける。

パリ五輪GL第1節ではスペインに1-2で敗れ、残り2試合で勝ち点を取りながら準々決勝進出を目指す。

[7.25 パリ五輪GL第1節 日本女子 1-2 スペイン女子 ナント]

 豪快な先制ゴールを決めた。日本女子代表(なでしこジャパン)MF藤野あおばは前半13分にFKを直接沈めた。今月13日に金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われた親善試合でもガーナを相手にFKでゴール。直近2試合連続でのFK弾に「似たような形で、FKで結果を出したことは自分的にすごくポジティブ」と振り返った。

 得意な角度のFKではなく、前日練習で蹴ったFKの感触もよくなかった。それでもガーナ戦で決めたことで「自信があった」。ボールを置いた感覚や壁の位置、FKを得た時間帯も含め、長谷川唯に「蹴ってみたい」と伝えた。先輩に背中を押され、渾身の右足シュートを打ち切る。「スピードもパワーも乗せられているシュート」。相手GKに触れられはしたが、ゴールに決め切った。

「自分もこの一年間、何もしていなかったわけではない」。昨年の女子W杯準々決勝、スウェーデン戦でもFKを蹴った。しかし弾道はクロスバーを直撃。試合は1-2で終了し、ベスト8に終わった。あれからほぼ一年で成長を見せつけた。

 先制ゴールを挙げたが、スペインのボール回しに翻弄されて逆転負けを喫した。チーム全体の守備バランスもありながら、藤野は「自分のボールロストが多かったところもまた反省すべき点。個人的にミスが多かった」と自身にも矢印を向けた。

 パリオリンピック・グループリーグの戦いは上位2チームと、各組3位の成績上位2チームにも準々決勝進出の可能性が残されている。初戦を落としたことで、残り2試合ブラジルとナイジェリアから勝ち点を奪わなければいけない。「反省点を引きずるより早く成果として出せるようにがんばりたいと思っているので、中2日で試合が来ることは自分的にポジティブ」。28日のブラジル戦でも躍動を誓った。