エヴァートンの売却がまたも破談…ローマ所有のフリードキン・グループと交渉まとまらず

AI要約

エヴァートンは過半数株式売却交渉が破談に終わったことを発表。

経営面で苦境に立たされており、売却の動きを進めている。

フリードキングループはエヴァートンの買収から撤退することが決まった。

エヴァートンの売却がまたも破談…ローマ所有のフリードキン・グループと交渉まとまらず

 エヴァートンは19日、『フリードキン・グループ』との間で進められていたクラブの過半数株式売却に関する交渉が破談に終わったことをクラブ公式サイトで発表した。

 

 エヴァートンは近年、経営面で苦境に立たされており、2023-24シーズンはプレミアリーグが定めた「収益と持続可能性に関する規則(PSR)」違反で勝ち点「8」はく奪処分を受けた。同クラブの負債額は3億ポンド(約600億円)を超えるとも報じられるなか、ファラド・モシリ現オーナーは売却の動きを進めている。

 昨年にはセビージャ、ジェノア、ヴァスコ・ダ・ガマなどの株式を保有する『777パートナーズ』がエヴァートンの買収に動いていた。しかし、同社の書類不備などにより、交渉は決裂。その後も、複数の投資家がエヴァートンの買収に興味を示していた。

 そして、ローマやフランス5部カンヌを所有する『フリードキン・グループ』が、先月にエヴァートンとの独占交渉権を取得。「売却に合意できるかどうかを探るため、誠意をもった話し合い」が行われていたものの、「両当事者は、エヴァートンが別の選択肢を模索することが両者にとって有益であることに同意」し、『フリードキン・グループ』はエヴァートンの買収から撤退することが決まった。

 なお、新スタジアム建設に際してエヴァートンへの融資を行ってきた『フリードキン・グループ』は、今後もエヴァートンとの協力関係が継続されることを強調している。