パリ五輪初戦で日本と対戦のパラグアイに大きな痛手…南米予選突破の立役者F・ペラルタが不参加決定

AI要約

U-23パラグアイ代表がパリ五輪に向けメンバー変更を行った。

ケガにより正守護神が不参加となり、オーバーエイジ枠を活用して新たな選手を招集。

期待の逸材が怪我で不参加が決定し、チームは調整を余儀なくされた。

パリ五輪初戦で日本と対戦のパラグアイに大きな痛手…南米予選突破の立役者F・ペラルタが不参加決定

 パリオリンピック2024(パリ五輪)の男子サッカー・グループステージ初戦でU-23日本代表と対戦するU-23パラグアイ代表が、ケガ人の発生のため、メンバー変更を行った。

 U-23日本代表、U-23イスラエル代表、U-23マリ代表と同組のグループDに入ったU-23パラグアイ代表は、今月3日にパリ五輪に臨むメンバー18名を発表。しかし、発表後に正守護神のGKアンヘル・ゴンサレス(リベルタ)が左ひざを負傷し、本大会の不参加が決定した。

 これを受け、U-23パラグアイ代表のカルロス・ハラ・サギエル監督はメンバーの変更を決断。当初18名の本大会メンバーに選出されていたFWグスタボ・カバジェロ(ナシオナル)をバックアップメンバーとし、バックアップメンバーに選出されていたガストン・ベニテスをメンバー外に変更。そして、空いた2枠でオーバーエイジ枠を活用し、ブラジル1部のボタフォゴに所属する36歳GKガティート・フェルナンデスと、かつてプレミアリーグのウェストハムでもプレーしていた32歳DFファビアン・バルブエナ(ディナモ・モスクワ/ロシア)を招集した。パラグアイメディア『ABC Color』によれば、登録メンバーの変更期限は過ぎていたが、パラグアイサッカー協会(APF)が国際オリンピック委員会(IOC)に許諾を取り、メンバー変更が認められたという。

 土壇場でのオーバーエイジ招集に成功したU-23パラグアイ代表だったが、その後もさらにアクシデントが起きてしまう。パラグアイ1部のセロ・ポルテーニョからブラジル1部のクルゼイロへ移籍したMFファブリツィオ・ペラルタが、10日に行ったメディカルチェックで筋肉トラブルが発覚。同日、クルゼイロは同選手をパリ五輪へ派遣しないことを正式に発表した。

 これを受け、カルロス・ハラ・サギエル監督は、バックアップメンバーのG・カバジェロを再び18名の本登録メンバーへ戻すことを決定。G・カバジェロは最初の招集メンバーに選ばれながら、一度バックアップメンバーに降格し、再び本大会の登録メンバーへ返り咲く恰好となった。

 なお、本大会の不参加が決まった21歳のMFファブリツィオ・ペラルタは、今年6月の国際親善試合でA代表デビューを飾った期待の逸材。出場機会はなかったものの、コパ・アメリカ2024本大会のメンバーにも招集された。U-23パラグアイ代表では中心として活躍しており、パリ五輪南米予選にあたる「CONMEBOLプレオリンピックトーナメント」では、五輪3連覇中のU-23ブラジル代表を撃破する決勝点を決めるなど、U-23アルゼンチン代表を抑えて南米予選1位突破を果たしたチームの原動力となっていた。

 U-23パラグアイ代表は、13日にU-23アメリカ代表、18日にU-23ウクライナ代表と国際親善試合を行ったあと、24日にパリ五輪グループD初戦でU-23日本代表と対戦する予定となっている。