柏が筑波大に辛勝 延長戦にもつれ込む大苦戦 筑波大は町田戦に続くジャイキリならず

AI要約

柏が苦戦しながらも筑波大を2-1で下し、天皇杯4回戦に進出。

筑波大は激しい攻防の末、負けてしまい、J1クラブ撃破はならなかった。

延長戦の末、柏が決勝点を挙げ、勝利を手にした。

 「天皇杯・3回戦、柏2-1筑波大」(10日、三協フロンテア柏スタジアム)

 柏が筑波大に競り勝ち4回戦に進出。一度もリードされる展開ではなかったものの、終始筑波大の猛攻を受け、勝負は延長戦にまでもつれ込むなど大苦戦した。敗れた筑波大は2回戦の町田戦に続くJ1クラブ撃破とはならなかった。

 試合は序盤から筑波大が攻めの姿勢を強めながらボールを支配し、優位に試合を運んだ。前半4分には左サイドで受けたMF田村が、中央に切り込みながら両チーム初のシュート。その後も何度も柏のゴールを脅かした。

 しかし、16分には裏へと柏のMF木下が筑波大のゴールネットを揺らし、先制に成功。以降はハーフタイムを挟んで試合終了のホイッスルまで膠着(こうちゃく)状態が続いたが、後半35分に筑波大の左CKのクロスをオウンゴールとしてしまい同点に。後半42分には筑波大MF加藤に、47分にはMF山田にイエローカードが出るなど、ヒートアップしていった。

 勝負は15分ハーフの延長戦にもつれ込み、前半10分に柏が右CKから頭で合わせたFW細谷が決勝弾を決めた。

 筑波大は2回戦の町田戦をPK戦までもつれ込んだ末に勝利。J1首位を破って大番狂わせを起こしたが、激しい交錯プレーが多発。町田のMF安井拓也、DFチャン・ミンギュの骨折が判明した。試合後には町田を率いる黒田剛監督が「批判覚悟で言わせてもらうと、勝った負けたと言うこと以前に怪我人を出すことがどれだけサッカーにおいて選手生命を脅かすかどうか含めて、もっときちっと指導してほしい」などと、苦言を呈し、物議を醸していた。