後半5分の隙を突くなでしこJ浜野まいか「そこがチャンス」練習試合でも出場2分で鮮やかゴール

AI要約

浜野まいかが練習試合でゴールを挙げ、パリ五輪への期待が高まっている。

海外経験を生かした戦術が功を奏し、自身の成長を実感している。

課題も見つけつつ、スタメン入りを目指し更なるアピールを誓う若きアタッカー。

後半5分の隙を突くなでしこJ浜野まいか「そこがチャンス」練習試合でも出場2分で鮮やかゴール

[7.10 練習試合 日本女子 5-0 ヴィアマテラス宮崎]

 渾身のシュートでゴールネットを揺らした。日本女子代表(なでしこジャパン)FW浜野まいか(チェルシー)は30分×3本形式の練習試合で2本目から出場し、開始2分でチーム2点目。「パリにつながる試合だった」と手応えを語った。

「今日は2本目という形だが、後半から入るときは最初の5分が狙い」(浜野)。まさしく狙いが的中した。MF藤野あおばのパスを受けたFW田中美南からスルーパスが出ると、浜野が反応。PA右から右足を振り抜き、ゴールのニアサイドに決め切った。

 “後半開始の5分”は海外経験で培った感覚だ。浜野は2023年1月にチェルシー移籍が決まると、同時にスウェーデン1部のハンマルビーにレンタルされた。スウェーデンで感じたことが後半開始5分の隙。「海外の選手は(隙が)出るところがある。そこがチャンスだなと思ってプレーしていた」。よりダイナミックなアクションをすることで「相手が後ずさりする」。練習試合でも相手の守備ラインの隙を見事に突いてみせた。

 パリ五輪に向けた実戦での得点に手応えを掴みつつ、浜野は「ポケットを使えている場面が多くあったが、その後のラストパスの精度はよくなかった」と課題も見つけた。本大会開幕までさらなるアピールを続け、今度は試合開始からピッチに立つ。「しっかりと自分の力を見せないとスタメンには出られないと思うのでがんばりたい」。20歳の若きアタッカーはさらなる成長を誓った。