EURO準決勝、イングランド監督が批判に苦言…対するオランダ電車運休で会見中止

AI要約

イングランドはEUROで振るわず、サウスゲート監督が批判について言及

交代策についてのサウスゲート監督の考えとケイン主将の責任感

オランダが移動アクシデントで会見キャンセル、1988年大会の因縁

EURO準決勝、イングランド監督が批判に苦言…対するオランダ電車運休で会見中止

 欧州選手権(EURO)は現地時間7月10日に準決勝のイングランドとオランダの試合が行われるが、英公共放送「BBC」がその様子をレポートしている。イングランドのガレス・サウスゲート監督が遅いと批判を浴びることの多い交代策などについて話す一方、オランダ代表はアクシデントにより会見がキャンセルされたとしている。

 前回準優勝のイングランドはグループリーグ1勝2分でピリッとしない印象を与え、準々決勝ではスイスを相手にPK戦の末に勝ち上がった。特にメディアを通じたOBの批判が激しく、サウスゲート監督は「この数年の私たちの強みのひとつは恐怖心が少ないこと、消極的にならないことだった。しかし、大会が始まった当初は期待が重くのしかかり、外からの雑音はかつてないほど大きかった」と話し、本来の良さが出せていなかったと話す。また、スイス戦についても「自分たち自身を正しい場所に置けなかった」と、上手くいかなかった試合を表現した。

 また、残り15分を切るまで使わないことが決まっていると言われることもある交代策については「常にチームのフレッシュさとバランスを見て、交代がチームの改善につながるかどうかを判断している。試合が私たちを正しい方向へ導いてくれる」と、自身の考えを話している。

 主将のFWハリー・ケインは「試合中は経験豊富なリーダーたちに頼ることになると思う。最終的には、自分たちが一歩を踏み出して両手でチャンスをつかむしかない」と責任感を話した。

 一方でロナルド・クーマン監督らオランダの記者会見はキャンセルされたという。それは、オランダがヴォルフスブルクからドルトムントへの移動としていて予定した電車が運休となり、急きょ飛行機移動を強いられたからだとされた。両地点の距離は約250キロで、東京からだと新潟までの距離とほぼ同じだ。

 前回のリベンジを果たす初優勝を狙うイングランドと、2回目の優勝を狙うオランダの一戦。オランダが頂点に立ったFWマルコ・ファンバステンらを擁した1988年大会は西ドイツ(当時)開催、クーマン監督もそこで中心選手として活躍したという巡り合わせもあるが、どのような試合になるか注目される。