阪神・野口「打ちたい」プロ初弾 聖地でプロ初安打＆初打点！連勝呼んだ勢いそのまま チームに貢献誓う
阪神の若手外野手・野口恭佑がプロ初安打＆初打点から一夜明けて初本塁打への意欲を示す。
勝負を意識し、チームに勢いをもたらすために、野口は次の試合に向けて準備を進めている。
プロ野球選手として成長し続ける野口は、期待される存在として今後の活躍に期待が集まる。
阪神の野口恭佑外野手（２３）が８日、プロ初安打＆初打点から一夜明けて初本塁打へ意欲を示した。７日のＤｅＮＡ戦（甲子園）では途中出場ながら２打数１安打１打点で逆転サヨナラ勝利に貢献。白星を呼び込むためにも次は聖地にプロ１号となる花火を打ち上げる。
ここからが勝負だ。プロ野球選手として“自分史”に新たな１ページを書き込んだ七夕の夜から一夜明け、野口の気持ちはより一層に引き締まった。「昨日は自分にとって最高の、記憶に残る一日になりました。でも、打った次が大事だと思う。しっかり切り替えてやっていけたら」。闘志を燃やし、チームに勢いをもたらす活躍を誓う。
７日のＤｅＮＡ戦では、託されたチャンスに応えた。４点を追う五回無死一塁で代打として登場。プロ初安打となる右前打を放ち、相手の守備が乱れる間に１点を返した。さらに、２点を追った六回１死満塁では中犠飛。プロ初打点で１点差に迫り、逆転サヨナラへの勢いをもたらした。
現在、森下が不振のため２軍調整中。空いた右翼には島田、豊田がスタメンで起用されている。まだ、固定されていないからこそ先発出場のチャンスは十分。「僕は一生懸命必死に、一日一日を大事にやっていくことが大事。必死にやった中で結果を残していけたら」と目の前の打席に集中し、その座を狙う。
並外れたパワーを持ち、試合の流れを一気に変えられるような魅力を秘める若き主砲。次に目指すのはプロ１号だ。「ホームランは打ちたい。けど、とにかく今はホームランというよりかはチームに貢献できるような。例えば昨日であれば犠牲フライとかチームに貢献できるようにやっていけたら」と一発に意欲を示しながら、チームを勝利に導く打撃を最優先とした。
試合に出続けるためにも、同じ失敗は繰り返さない。前夜は試合中に足がつり、八回の打席を終えて交代。「緊張感もあったと思いますし。次は同じことがないようにやっていきたい」。こまめな水分補給や、トレーナーから勧められたサプリメントなどで対策する。
９日からは甲子園でヤクルトとの２連戦。「野球は本当に何が起こるか分からない。そういうきっかけを作れたのはよかった」。勢いに乗る野口がフルスイングで連勝街道へと導く。
◆阪神育成出身野手の本塁打 阪神の育成出身野手で支配下登録を勝ち取り１軍出場を果たしたのは野口が５人目。これまでの４人は野原祐也（２００８育①）、田上健一（０９育②）、片山雄哉（１８育①）、小野寺暖（１９育①）。その中で本塁打を記録したのは小野寺でプロ初本塁打は２１年９月３０日・広島戦。翌２２年４月２１日・ＤｅＮＡ戦では代打満塁本塁打を放っている。
※（）内数字はドラフト年度、丸数字は指名順位。
