【K1】与座優貴「ゴンナパーの仕上げてきた一発目が想像超えてこなかった。勝ったなと」

AI要約

K-1ワールドMAX2024で与座優貴がゴンナパー・ウィラサクレックにKO勝ち。与座は1年ぶりのリングで力を発揮し、ダウンを奪って勝利を収めた。

与座は試合後に自身の映像を繰り返し見ており、成長を感じたと語る。チームメートやトレーナーとの組み立てた戦略により、攻撃を成功させた。

次の対戦相手を模索する与座にとって、さらなる成長と挑戦が課題となる。K-1のプロデューサーも、与座の強さと相手の難しさを認識している。

 7日に行われた「K-1ワールドMAX2024」(代々木第2体育館)のスーパーファイト(-63・5キロ契約)で、元K-1ワールドGPライト級(-62・5キロ)王者ゴンナパー・ウィラサクレック(31=ウィラサクレック・フェアテックスジム)に1R2分30秒、KO勝ちした現同級王者・与座優貴(26=team VASILEUS)が8日、都内で行われた一夜明け会見に出席した。

 与座は約1年ぶりとなるK-1のリングで実力を思う存分発揮。1R残り1分ほどのところで飛び膝→左フックで最初のダウンを奪うと、直後にも側頭部への左フックで2度目のダウンを奪取。最後は左フックからキック、パンチの連打でKO勝ちを飾った。

 与座は会見で、前夜の帰宅後、明け方まで自分の試合の映像をずっと見ていたと説明。「50~60回くらいですかね」と笑いながら話した。そして「自分の中の課題としていたものが結構クリアできた。この試合でもう一段階上のレベルに上がれたのかなと」と手応えを口にし、脱力感や攻め方、距離などの面で練習してきた部分が出せたとうなずいた。

 試合開始のゴングとともにゴンナパーが伝家の宝刀左ミドルを積極的に蹴ってきた。与座は「最初の一発目、威嚇で強いミドルを蹴ってきた時にすごい仕上げてきたなと思ったのと、逆にその威力が想像を超えてこなかったので、これはもらった、勝ったなとそこで思いました。結構ニヤッとしちゃいました(笑い)」と振り返った。

 与座は、ロープ際でのゴンナパーの強打も、うまく脱力しながら受けることができたと説明。チームメートの武尊や野杁正明からは攻撃の組み立てについてアドバイスを受け、倒した飛び膝やフックなどのフィニッシュについては渡辺雅和トレーナーと作戦を練っていたという。最初の膝が入った時には「倒れたゴンナパー選手を見ながら自分が1番びっくりしました。マジかって(笑い)。ハマりすぎました」と笑顔を見せた。

 「自分の中でやりたい相手、やらなければいけない相手だった」というゴンナパーを倒し、次の対戦相手を見つけることが、本人およびK-1にとっても課題となる。

 Krushの宮田充プロデューサーはこの日の会見後「3月のRISEとの対抗戦、そして今回、誰が見ても(最強)というか。今回63・5キロだったんですけど、強さをしっかり見せた。ゴンナパーがあんな倒れ方しちゃうんだって。与座くん本人も困ってると思うんですけど、世界広しといえどもなかなか(相手がいない)。勝負できる選手はいたとしても、『与座危うし!』という相手を見つけるのが(自分の)仕事なんですけど、大変ですね。与座の相手を探すのはK-1の大事なテーマだなと思いました」と話していた。