【バスケ】河村勇輝17得点9アシスト勝利貢献「幸せ感じながらプレーした」日本のファンに感謝

AI要約

バスケットボール男子日本代表が韓国を88-80で破り、河村勇輝選手が17得点9アシストの活躍を見せた。

河村選手はNBAグリズリーズとエグジビット10契約に合意し、パリ五輪後の9月に本契約を目指すことが発表された。

河村選手は横浜BCでプレーしていたが、NBAへの挑戦への意思を示しており、パリ五輪でも全力を注ぐことを決意している。

【バスケ】河村勇輝17得点9アシスト勝利貢献「幸せ感じながらプレーした」日本のファンに感謝

<バスケットボール男子:日本88-80韓国>◇国際強化試合◇7日◇有明アリーナ

 バスケットボールBリーグ1部(B1)の横浜BCは7日、日本代表候補の河村勇輝(23)がNBAグリズリーズとエグジビット10契約に合意したと発表した。

 パリオリンピック(五輪)後の9月に締結予定。渡米してトレーニングキャンプに参加し、10月に開幕するNBAの新シーズンでの本契約を目指す。河村はこの日、パリ五輪前では国内最後の日本代表強化試合となる韓国戦に出場。先発として約24分プレーし、17得点、9アシストと躍動し、88-80と逆転勝利に貢献した。

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 パリ五輪前では“国内最後”の一戦で、河村が抜群の存在感を示した。持ち前のスピードを生かす。逆転直後の第2クオーター(Q)終盤には、ドリブルでゴール下に切れ込み、体をくるりと回転させながら華麗なシュート。後半開始早々には、連続3点シュートを決めるなど、17得点9アシストで勝利に貢献。6月下旬からの強化試合4試合目でようやく白星をつかみ「日本のファンのみなさんの前でプレーできる幸せを感じながらプレーした」と感謝した。

 目標としていたNBA挑戦への第1歩を踏み出すことも決まった。試合前に、NBAグリズリーズと「エグジビット10」契約を結ぶことが発表された。現所属先の横浜BCを通じて「オファーを受け、チャレンジする決心をした」と報告した。

 NBAへの道のりはまだ始まったばかり。そのことは当然自覚している。「夢の実現に向けたチャンスをつかむことができました。しかしまだ正式な契約ではありませんので、今後より一層の努力をし、夢を実現させていきたいと思います」と気合を入れた。

 河村は今年5月、新シーズンに向けて横浜BCと3年契約の2年目を結んだことを発表。そのさいに「海外でのプレーに挑戦したい気持ちに変わりはありません」と言及した。横浜BCも「クラブとしては引き続き海外リーグへ挑戦したいという河村選手の意思を尊重してまいります」としていた。

 福岡第一高時代にウインターカップ連覇に貢献した河村は、東海大を中退してBリーグでプロ活動を本格的に開始。22-23年にはレギュラーシーズンMVPに輝いた。かねて海外でプレーしたい意向を口にしていたが、挑戦権をついに手にした。NBA挑戦に弾みをつけるためにも、もう1つの目標のパリ五輪で、日本のベスト8進出に全力を注ぐ。【奥岡幹浩】