来月17日のセリエA新シーズン開幕へ伊解説者らが見解「ナポリはこれ以上ないベストの選択。マラドーナも喜ぶ」 ｜ セリエA

【欧州・海外サッカーニュース】現地時間の来月17日に開幕を迎えるセリエAの2024-25シーズンへ向けて、抽選会のスペシャルゲストとなった元イタリア代表のクリスティアン・ヴィエリ氏とチーロ・フェラーラ氏が、新シーズンの見通しなどを語った。

現地時間の来月17日に予定されているセリエAの2024-25シーズンの組み合わせ抽選会が4日に行われ、開幕節では王者インテルが敵地でジェノアと、ミランとユヴェントスは、ホームでそれぞれトリノおよびコモと対戦することが決定した。また9月初めの第3節では、インテル対アタランタ、ユヴェントス対ローマ、ラツィオ対ミランとビッグマッチ3試合が実現することとなった。

抽選会には、2023-24シーズンに『DAZN（ダゾーン）イタリア』で解説者を務めたチーロ・フェラーラ氏がゲスト出演。元イタリア代表DFはまず、ボローニャでUEFAチャンピオンズリーグ（UCL）出場へと導く目覚ましい成績を残し、ユヴェントスの指揮官へとステップアップしたチアゴ・モッタに注目した。

「ボローニャで素晴らしいカルチョを見せた監督がやって来るユヴェントスへの期待は高い。ユヴェントスで求められる責任と期待は、ボローニャとは異なる。チアゴ・モッタも、ユヴェントスが一定レベルへ戻ることがどれほど重要であるかを分かっているはずだ。ある種の仕事を計画する時間などない。すぐにチームに痕跡を残さなければならないだろう」

また『ダゾーン・イタリア』の解説者は、休養明けのアントニオ・コンテが新監督となったナポリにも見解を示した。セリエA王者として臨んだ2023-24シーズンは成績が低迷し、10位でフィニッシュしたが、フェラーラ氏は古巣の復活へコンテは適任だと考えている。

「アントニオは、全ての指揮官と同様に勝利を求めている。彼は確実に選手たちを大きく成長させるために適切な特徴を持っている。（アウレリオ）デ・ラウレンティス会長は、これ以上ないベストの選択をしたと言える」

「コンテは経験豊かな指揮官であるだけでなく、カップ戦に出場しないため、1週間ずっと選手たちと一緒に取り組める。ひどいシーズンを終えたばかりの選手たちの頭の中に入り込むことができるはずだ。ナポリは、14年間にわたってヨーロッパのカップ戦に出場してきたチームだ。コンテにとって、その舞台へ復帰することが重要な目標となるだろう」

「コンテがナポリへやってきたことを、（ディエゴ）マラドーナなら何と言うだろうかって？　絶対に喜んで満足しているはずだ。デ・ラウレンティス会長が正しい選択をしたからね。アントニオなら、プラスアルファの何かをもたらし、ナポリを再びふさわしい場所へと導いてくれるだろう」

フェラーラ氏は、ダニエレ・デ・ロッシ率いるローマと、元ヴェローナ指揮官のマルコ・バローニを招聘したラツィオの2チームにも言及した。なお、ローマダービーは、来年1月の第19節に予定されている。

「ローマとラツィオの目標は、何としてでもUCL圏内をキープできるように努めることだ。2クラブはそれを目標としているが、取り組むべきことはまだかなり多いと言えるだろう。デ・ロッシは2023-24シーズン終盤に素晴らしい成績を残して続投が決まった。バローニも経験豊かな監督だ。2チームの対決は、素晴らしい勝負になるだろうね」