橘学苑・武内隆司監督「自分たちのできるベストな準備をしていけば自ずと結果が出てくる」

AI要約

橘学苑が第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選で橋本に5-0で勝利し、2回戦進出を決めた。

前半3-0とリードした橘学苑は、後半は選手が監督の指示を実践し、2得点に留まったものの内容が変わった。

チーム事情もあった後半はピンチがチーム結束を強め、監督は目標の2次予選進出に向けて準備を進める意向を示した。

橘学苑・武内隆司監督「自分たちのできるベストな準備をしていけば自ずと結果が出てくる」

 6月30日、第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選の1次予選1回戦が行われ、橋本と対戦した橘学苑が5-0で勝利を収め2回戦進出を決めた。

 相手の裏を上手くつき前半を3-0とリードしてのハーフタイム。「ボールと相手を見て判断しよう。ワンタッチ、ツータッチでやることを意識しよう」と、橘学苑・武内隆司監督は選手たちに指示を与えた。

 迎えた後半、選手たちがこの指示を実践すると距離が縮まり、人もボールも動き出す。後半は2得点に留まりはしたが、前半とは内容が明らかに変わった。

 「やはり個人の能力、1人で突破するというのはなかなか難しいので、連動しながらいかに関わりながら点を取るかというのがポイントでした。そういう意味では狙い通りだったかなと思います」と武内監督は振り返る。「ワンタッチ、ツータッチで関わりながらプレーしていくというのは日頃の練習から意識させていますが…(少し違う流れになりかけていたので)この先上位校と対戦していくことも考えて、原点に立ち返ってやっていこうと話しました」。

 後半機能したのはこの日のチーム事情もあった。「実はキャプテンが怪我で不在だったのですが、代わりの選手がしっかり責任感を持ってやってくれたのはよかったです。チーム全体でキャプテンが負傷でいないのをカバーできていたと思います」(武内監督)。ピンチがチームの結束を強めた。

 そして今後に向けては「どの試合も大事なので目先の1試合1試合を後悔のない様に練習でできたことを発揮して、やってきたことがいい結果に出る様に準備していきたいです。チームとして2次予選進出を一つの目標としていますので、そこに向けて自分たちのできるベストな準備をしていけば自ずと結果が出てくると思います(笑)」と話した。

 時折り笑顔が混じるその語り口は、確かな手応えをつかんでいるようだった。

(文・写真=西山和広)