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【2歳馬ジャッジ】重賞戦線で活躍必至のエリキング 牝馬世代トップ級の力を示したショウナンザナドゥ
ショウナンザナドゥは新馬戦で高指数を記録し、好位で折り合って理想的な立ち回りを見せた。
エリキングは抜け出し早めに先頭に立ち圧勝。走破タイムは遅かったが、勝利は評価できる。
レーヴドロペラは大差で勝利し、新馬戦での惨敗から一変。デビュー2戦目の難しさが出たレースだった。
![【2歳馬ジャッジ】重賞戦線で活躍必至のエリキング 牝馬世代トップ級の力を示したショウナンザナドゥ](/img/article/20240702/6683c2cc184de.jpg)
このコラムでは古馬のレースと比較しながら2歳戦の指数を算出し、出走馬を評価していく。今回は前走新馬戦で1クラス上の高指数を記録したショウナンザナドゥ、出遅れながらも優秀な指数を出したエリキングなどが現れた、6月22日、23日の2歳戦について指数と評価を掲載する。
6番枠から五分のスタートだったが、行きっぷり良くハナ争いに加わっていった。そこからすっと控えて逃げ馬の後ろ3番手と理想的な位置で進めた。3~4角で最短距離を通り、直線序盤で逃げ馬の外に誘導。ラスト2Fで外から先に抜け出したワンモアスマイルを目標に仕掛けて先頭に立つと、ラスト1Fで差を広げて1馬身半差で完勝した。
上がり3Fタイムは33秒5、ラスト2Fは11秒2-11秒2と悪くないが、強烈なインパクトのある数字ではなかった。しかし、好位で上手く折り合って理想的な立ち回りができるレース巧者で、このタイプはスタミナのロスが少なく距離が延びて良さが出る馬が多い。使われながら少しずつ上昇していく馬となりそうだ。
3番枠から好スタートを切ったが、外から前を主張する馬たちを行かせ、控えて折り合う優等生ぶりを見せた。道中は3列目の5番手を追走し、3~4角で外に誘導しながらじわっと上がって直線へ。さらに外に出されるとラスト2Fで先頭に並びかけ、残り300m辺りから抜け出した。抜け出すのが早かった分、最後は止まるかと思われたが、さらに差を広げて7馬身差の圧勝だった。
芝1400mの走破タイムは1分23秒6。上がり3Fタイムは34秒0、ラスト2Fは11秒1-11秒6と数字面はそこまで優秀というわけではない。このレースは2着以下の馬がやや弱かったようだ。
ただ早めに抜け出しやや苦しい形になりながら、後続に着差をつけての勝利は評価できる。走破タイムが遅かった点も疲れを残しにくく、今後に向けては良い材料。次戦以降の成長が楽しみな馬だ。
2番枠から出遅れ、促されてもあまり進まず、後方2列目の最内を追走。3~4角の最内からじわっと上がって、一列前に進出して直線へ。序盤で各馬が外に広がったことでコースの真ん中にスペースが生まれ、そこから追い込んで好位列まで上がった。ラスト1Fで抜け出して1馬身1/4差で勝利した。
前走時の指数比較では、6月東京の新馬開幕週でスターウェーブが勝利したレースの2着馬カルデライトがここでは断然の指数1位。人気も単勝オッズ1倍台の1番人気に支持された。ところが今回は9番枠から出遅れ、挽回して中団の内を追走していたが、3~4角で気合いをつけられても手応えが悪く、直線に向いても反応せず8着に惨敗した。新馬戦で好走した疲れが残っていたのだろう。
勝利したのは、カルデライトと同じ新馬戦では出遅れからの後方追走で2.9秒差の9着と惨敗したレーヴドロペラだった。新馬戦からまさに一変、単勝オッズ174.2倍での勝利だった。新馬戦では出遅れて追走も忙しく、能力を出し切れていなかったことが今回に繋がったのだろう。新馬戦で大敗した馬は軌道に乗るとかなり出世することがあるので、今後も要警戒だ。
新馬戦で走りすぎると疲れが残ってしまう一方、惨敗した馬は疲れがなくとも能力面が疑わしく、買うのが難しい。このレースはデビュー2戦目の難しさが出たレースだったと言える。