“身長171cmの三冠王”が投高打低の中で誕生か…近藤健介30歳の成績が異次元すぎ「打率.355は2位と.039差、OPSも唯一の1.000台」

AI要約

小柄な体躯で結果を残すアスリートはリスペクトされる。例えば、プロ野球の若松勉や門田博光が身長170cm前後で偉大な成績を残した。

プロ野球選手の平均身長が大型化する中でも、170cm程度の選手が打撃タイトルを獲得する例は少ないが存在する。

近藤健介はソフトバンクで強打者として成功する可能性がある。

“身長171cmの三冠王”が投高打低の中で誕生か…近藤健介30歳の成績が異次元すぎ「打率.355は2位と.039差、OPSも唯一の1.000台」

 プロ野球だけでなく、一般的にスポーツは「体が大きい方が有利」という印象がある。リーチが長い、ストライドが大きい、パワーがある、などスポーツをするうえで有利な部分が多いとされるからだ。例えばMLBで本塁打を量産する大谷翔平(ドジャース)は、193cm/95kgの体躯を誇っている。

 そんな中で、小さな体で結果を残すアスリートは、とりわけリスペクトされる。

 プロ野球で言えば、「小さな大打者」と言われた若松勉が代表格だろう。

 168cm/75kgという体で、通算2173安打、打率は歴代2位の.319、首位打者2回という偉大な成績を残した。

 また同時代の門田博光は170cm/81kg。筆者は近鉄難波駅で門田をよく見かけたが、がっちりした体躯で精気にあふれていた。通算2566安打、567本塁打1678打点、本塁打王3回、打点王2回。40歳の1988年にはMVPに選ばれている。以後も、170cm/75kgで首位打者2回の正田耕三などがいた。

 昭和50年代、プロ野球選手の平均身長は175cm程度だった。しかし令和6年のプロ野球選手の平均身長は180.7cmと大型化が進んでいる。しかしそんな中でも、170cmそこそこの体格で打撃タイトルを獲得する選手は少数ながらいる。

 オリックスの森友哉は170cm/85kgながら、激務である捕手を務めながら西武時代の2019年には.329で首位打者、MVPに輝いている。また、今はMLBレッドソックスの吉田正尚は173cm/80kgで、オリックス時代の2020、21年と連続首位打者を獲得している。ここまで名前を挙げた選手は左打者(正田は両打ち)だが、DeNAの宮崎敏郎は右打者。172cm/85kgの体格で、2017年と23年に2回首位打者を取っている。

 しかしそんな「小さな大打者」のなかでも――ソフトバンクの近藤健介は、一線を画する強打者になる可能性がある。