ソフトバンク、交流戦明け6戦目で初黒星 敗戦の中にあった少なくはない「収穫」とは

AI要約

オリックスは3失点したが、最終的に1-3の惜敗に終わる。投手陣は3点しか許さず、打線も執念を見せるものの逆転ならず。

代打攻勢で1点差に迫るも、若手投手陣が無失点の好投を見せ、収穫ありと言える内容だった。

佐藤直が3打席3三振と結果を残せず、特に宮城との対戦での三振が反省材料となった。

ソフトバンク、交流戦明け6戦目で初黒星 敗戦の中にあった少なくはない「収穫」とは

 ◆オリックス3―1ソフトバンク(27日、京セラドーム大阪)

 【記者コラム/好球筆打】

 初回に3失点した時にはどうなることかと思ったが、結局は1―3の惜敗だった。交流戦明け6戦目で初黒星とはなったが、要するに与えた得点はその3点だけだったということだ。

 そう考えると、先発の東浜は任された6回を悪いなりに粘ってみせたということだし、後を受けた2番手又吉、3番手杉山も無失点投球と仕事を果たしたことになる。

 加えて、打線も簡単には試合を終わらせない執念を見せた。8回。ベンチの代打攻勢に中村晃、柳町が連続長短打でこたえ、1点を返した。相手の4番手古田島はプロ初登板から23試合連続無失点のプロ野球新記録がかかっていたが、止めてみせた。敗戦の中にも収穫のある試合となった。

 ただ、個人的に物足りなく感じたのは周東に代わり、1番に起用された佐藤直の打撃だった。結果は3打席3三振とせっかくのアピール機会をフイにした。期待する選手の一人だけに残念だった。

 結果、三振するのは仕方ないが、もう少し、打席での工夫や粘りが見たかった。特に第1打席。この日が左大胸筋筋損傷からの1軍復帰登板となった宮城に対し、簡単に3球三振を喫した。

 あの3球で宮城を乗せてしまった感は否めない。1番打者の第1打席はそれほど重要な役割を持つ。「あの三振は本当に反省です」。当の本人が猛省していたことは救いと言えるだろう。これも敗戦の中の収穫だ。(石田泰隆)