パドレス・松井裕樹が吉田斬りから1回無失点で11試合連続無失点 チームも5連勝

AI要約

パドレスの松井裕樹投手がレッドソックス戦で素晴らしい投球を見せ、自己最長の11試合連続無失点を更新した。

松井はかつてのチームメイトである吉田正尚との対決で、空振り三振を含む素晴らしいピッチングを披露した。

松井はチーム全体の中継ぎとしての貢献も誇り、好調を維持している。

パドレス・松井裕樹が吉田斬りから1回無失点で11試合連続無失点 チームも5連勝

◆米大リーグ レッドソックス1―11パドレス(29日・米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 パドレスの松井裕樹投手が10―1で迎えた7回から、2番手で救援登板。先頭の吉田正尚外野手を一ゴロに打ち取るなど、1回を投げ1被安打無失点、2奪三振で、防御率は3・50。連続試合無失点を自己最長の「11」に更新した。吉田は「5番・DH」で先発し、9回の守備で吉田の打順に捕手が入って交代。3打数無安打で打率を2割3分8厘とした。

 2023年WBC侍対決が、聖地フェンウェイ・パークで実現した。10-1で迎えた7回。2番手でマウンドに向かったのはパドレス・松井。レッドソックスの先頭打者は吉田。かつて、楽天の抑えとオリックスの主砲として、しのぎを削り、また、日の丸を付けて共に戦った2人が対峙したメジャー初対決は、松井に軍配が上がった。

 「いい打者なので嫌だったけど、結果としてアウトが取れて良かったです」。手応えを得たのは、変化球で空振りを奪った2球目と3球目。「正尚さんは対戦してボール球を振るイメージがなかったので。それは、いいボールが投げれていたということかなと思う」。カウントを有利にし、最後はポップフライ狙いの内角高めの直球で一ゴロに打ち取った。

 日本時代の対戦成績は21打数7安打。「正直、日本の中で群を抜いていた。後ろの打者との差がどうしてもあるくらい飛び抜けていた選手なので。基本、抑え込んでいる選手はあんまりいないんじゃないですかね」と松井。8与四球で「基本的に中継ぎは、歩かしベース」と打ち明けたのも頷ける。吉田斬りを口火に、ウォンから空振り三振を奪うと、バルデスに右翼線二塁打を許したが、最後はスミスをスプリットで空振りの3球三振に料理。スコアボードに「0」を刻み、11試合連続無失点。9回2/3無失点と自己記録をまた更新した。

 「毎試合ゼロで帰ってくることを続けていかないと、良いところで投げさせてもらえないので。ゼロを続けて、ちょっとずつ、良い場面に食い込んでいけるように頑張りたいです」

 チームは86試合を消化し、折り返し地点を過ぎた。今季5度目の連投もなんの、投げた全4球種で、球速と回転数共に自己平均を上回り、好調を維持している左腕は「2連投くらい普通の仕事なんで」と、頼もしい。6月4日の時点で4・97まで悪化した防御率も、3・50に持ち直した。