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「主導権を握れば…」最下位・西武がようやく本来の姿で3連勝 打線が2試合連続で先制、先発の隅田知一郎が6勝目
左腕が8回に2ランを浴びながらも踏ん張り、2点差を守った。
投打がかみ合い、今季最長タイの3連勝を達成。
渡辺監督代行は緩急のつけ方が良いと評価し、源田の一発も大きな要因だった。
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◆楽天2―4西武(29日、楽天モバイルパーク)
日の丸を背負う左腕が踏ん張った。8回、小郷に2ランを浴び、リードを2点に縮められてなおも2死一塁。浅村に一発が出ると同点になる場面で、西武・隅田は全球チェンジアップを投げて遊ゴロに打ち取った。
「連続でランナーを出さない。ホームランを打たれたのは悔しかったけど、切り替えた」と8回6安打2失点でチームトップの6勝目。「チームが良い流れで試合に入っていたので乗っていけた」とバックに感謝した。
一時期は走者を置くと崩れるなどして4連敗を喫したが、8回無失点で勝利した5月29日の中日戦を境にフォームが安定した。「すごく感覚が良くて、練習でも継続できている。大まかに言うとゆったりと投げるように意識した」。この日も2回に2死二、三塁、6回には無死二塁のピンチを背負いながら、直球と変化球をうまく使い分けてしのいだ。
渡辺監督代行は「緩急のつけ方がうまくなった」と絶賛した上で「主導権を握ればピンチでも落ち着いていられる」と2試合連続で先制した打線の援護の大きさを強調した。3点リードの7回には源田に674日ぶりとなる一発も飛び出し、渡辺監督代行は「源田の(一発)は大きかった。みんないい守備もしてくれている」と笑みを広げた。
ようやく投打がかみ合い、今季最長タイの3連勝。30日は今季初となる同一カード3連勝のチャンスだ。開幕前は優勝候補の一角に挙げられていた西武がようやく本来の姿を取り戻してきた。
(末継智章)