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「こすらずしっかり」ソフトバンク近藤健介 高度な技術が詰まった12号 3冠視野も「タイトルは最後についてくれば」
技巧派左腕の山﨑福也に対し、近藤が2回に放った12号ソロで先制。山川穂高に並ぶ本塁打数を記録。
昨季に続く好調な成績を残し、高打率と打点でリーグ上位に位置する近藤。今後も活躍が期待される。
3位日本ハムに対し9カード連続で勝利し、貯金を26とするソフトバンク。近藤は主軸としての気概をアーチで示した。
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◆日本ハム1―5ソフトバンク(28日、エスコンフィールド北海道)
高度な技術が詰まった一振りだった。2回。近藤が左翼スタンド最前列へ放物線を描いた。技巧派左腕の山﨑福也に2球で追い込まれながら、粘って8球目の外角直球を逆方向へ運んだ先制の12号ソロ。この一発でリーグトップの山川穂高に並んだ。
「こすらずしっかりバットに乗ってくれた。(打った瞬間に)入ったと思った」。今季、敵地で放った初アーチを珍しく自画自賛した。4番山川が5月22日の2発を最後にノーアーチと苦しむ中、着実に本塁打を重ねてチームを支えてきた。
移籍1年目の昨季は打点と本塁打の2冠。今季も規定打席に達した3割打者が両リーグで4人しかいない極端な「投高打低」の中、3割4分6厘という異次元の高打率をマークしている。小久保裕紀監督も「技術が抜けているから」と絶賛する。
リーグ2位の打点も43として、トップの山川に6差と迫った。三冠王すら視野に入る活躍にも、本人は「タイトルは最後についてくればいい。他にも打てるところはあった。いいところでの一本っていうところは意識したい」と強調した。
約1カ月半ぶりの対戦となった3位日本ハムに快勝し、チームは9カード連続で白星スタート。貯金は再び今季最多の26となった。「まずはしっかりチームの勝利に貢献する一打を」。近藤が主軸としての気概をアーチで示した。(鬼塚淳乃介)