横峯さくらが史上7人目の〝ママさんV〟へ 「耐えたなって感じ」で8位発進/国内女子ゴルフ

AI要約

ツアー通算23勝の横峯さくらが資生堂レディス第1日で8位スタート。首位は桑木志帆。

横峯はボギーなしの3バーディーで好調スタート。息子の成長とともにオンとオフの切り替えに慣れてきた。

ツアー史上7人目の〝ママさんV〟を目指す横峯。シード復帰を目標に力強さを増して挑んでいる。

横峯さくらが史上7人目の〝ママさんV〟へ 「耐えたなって感じ」で8位発進/国内女子ゴルフ

資生堂レディス第1日(27日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)ツアー通算23勝の横峯さくら(38)=エプソン=が69で回り、首位と4打差の8位で滑り出した。3歳の長男と転戦する2009年の賞金女王が、ツアー史上7人目の〝ママさんV〟を目指す。昨年大会2位の桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が65をマークして単独首位。2打差の2位に堀琴音(28)=ダイセル、仁井優花(21)=エレコム=がつけた。

クラブを握れば、母から勝負師の顔に変わる。横峯がボギーなしの3バーディーで好発進した。

「耐えたなって感じ。後半はずっとグリーンに乗っていなかった。1・5メートルぐらいのパットがしっかり決まってくれた」

5メートルを決めた3番と、4番で連続バーディー。後半の14番(いずれもパー4)も1・5メートルのバーディーパットを沈めた。QTランキング40位で臨む今季は10戦連続予選落ちもあったが、最近は3戦連続で決勝ラウンド進出。「ショットもだいぶ安定してきた」。2週前の第1回リランキングで37位に入り、ツアー出場機会を持ち続けている。

2021年2月に長男・桃琉(とうり)くんを出産し、母としては3年目のシーズン。これまでは息子を帯同して転戦する中で、「ギリギリまで一緒にいるのでゴルフ場に(息子の存在を)持ってきてしまう」と悩んだり、キャディーも務める夫でメンタルトレーナーの森川陽太郎氏から「戦えてないよ」と指摘されたりすることもあった。

だが、息子の成長とともにオンとオフの切り替えに慣れてきた。前日にはうれしい出来事もあった。今大会は主催する資生堂が会場内に託児所を設置。横峯も子供を預けており、そこで「初めて自分でトイレでうんちできるようになりました。すごく感動した」という。そんな姿が、何よりの励みになっている。

14年までにツアー通算23勝の38歳。ドライバーの平均飛距離は250ヤードと力強さは増している。現在メルセデスランキング87位で、当面の目標はシード復帰。「もっともっと上を目指してやっていきたい」。ツアー史上7人目の〝ママさんV〟で決めれば、これ以上ないシナリオだ。(阿部慎)