Mリーグ“戦力外通告”から1年「もしまたチャンスがもらえるなら…」重圧に悩んだ大舞台に、それでも丸山奏子が“感謝する理由”

AI要約

丸山奏子プロが赤坂ドリブンズとの契約終了を告げられる。監督の言葉に努力の不足を感じ、4シーズンの経験を振り返る。

チーム内の雰囲気やプレッシャーに苦しむ中、メンタル面でのサポートが不足していたことを振り返る。

控室の配信によるプレッシャーや周りの目を気にする性格も苦痛だったことを述懐する。

Mリーグ“戦力外通告”から1年「もしまたチャンスがもらえるなら…」重圧に悩んだ大舞台に、それでも丸山奏子が“感謝する理由”

「契約終了とさせてもらいます」――2023年のシーズン終了後、所属する赤坂ドリブンズの監督にそう伝えられ、丸山奏子プロ(30歳/最高位戦日本プロ麻雀協会)のMリーガーとしての生活は4年で終わりを告げた。

麻雀界最高峰のMリーグでの経験は、若き麻雀プロに何を残したのか。「もう一度、あの舞台に立ちたいという思いはあります」。Mリーグを離れて1年、現在の率直な心境を丸山プロに聞いた。《NumberWebインタビュー/全2回の2回目》

「もっと努力できたんじゃないか」

 赤坂ドリブンズとの契約終了を告げられた日、越山剛監督の投げかけた言葉が丸山奏子の胸に突き刺さった。もちろん、自分にできるかぎりの努力はしてきたつもりだった。だが、「寝る間も惜しんでがむしゃらにやったか、という意味では足りなかったのかもしれない」とも感じていた。“クビ”という現実がもたらす奇妙な安堵感のなかで、丸山は自問自答を繰り返した。

――監督の「もっと努力できたのでは」という言葉は、部外者からすれば率直に「厳しいな」と感じましたが……。

丸山 そうですね。でも、精神的に苦しくて麻雀と向き合えなかったとき、麻雀を楽しめなくなっていた時期に、努力を止めてしまった自覚はあった。なので、監督の言葉は素直に受け止めました。

――チーム内の雰囲気についても教えていただけますか。丸山プロが在籍していた4シーズン、赤坂ドリブンズは7位、4位、7位、7位(8チーム中/当時)となかなか結果が出ない状況が続いていました。

丸山 ずっと崖っぷちみたいな苦しい状況で、余計にプレッシャーがかかってしまった部分はあると思います。メンタル的なことについては、チームメイトにはあまり相談できませんでした。年齢や男女の違いもありますし、向こうも麻雀以外のことを聞かれても困るでしょうし……。あと、ドリブンズは対局中の控室を配信していて、そこで「見られている」ということに対する意識の違いにモヤッとすることはありました。誰かが悪いとかではまったくないんですけど、私は周りの目をわりと気にしてしまうので……。