【コラム】黄金世代の旗頭、大ケガ、大きな挫折…“サッカーの楽しさ”の体現者「人間・小野伸二」の姿とは | DAZN

AI要約

小野伸二氏に独占密着したオリジナルドキュメンタリーが配信される。

小野氏はサッカーを楽しみ、引退に向けて準備を進める。

DAZNのカメラが小野の最後の日々を記録した。

“サッカーの楽しさ”について、人それぞれ異なる楽しみ方がある。

小野伸二は楽しさを体現し、いつも笑顔でプレーしてきた。

人それぞれの視点からのサッカーの楽しさについて考える。

小野伸二の最後の日々が44歳の誕生日に始まり、引退が発表される。

引退までの約3カ月間、小野の心境や行動が記録された。

小野の“最後の日々”に密着したドキュメンタリーの物語がスタートする。

【小野伸二氏オリジナルドキュメンタリー『SHINJI ONO』コラム】元サッカー日本代表の小野伸二氏に独占密着したオリジナルドキュメンタリー『SHINJI ONO』のエピソード全3回が、6月26日(水)にスポーツ・チャンネル『DAZN(ダゾーン)』で一挙配信される。昨年12月に現役引退した小野氏は一貫してサッカーを楽しみ、そして選手としての“最後の日”を迎えた──。

“サッカーの楽しさ”って、いったいなんだろう。

楽しみ方は人それぞれ。立場もバラバラ。ゴールを決めた瞬間に歓喜を爆発させる人もいれば、ゴールを守った瞬間に拳を突き上げる人もいる。プレーするのが好きな人もいれば、見ることが好きな人もいる。もちろん応援することが好きな人だっている。年代が違えば、国が違えば、ポジションが違えば、それぞれのサッカー観がピタリと重なることなんて、たぶん、ほとんどありえない。

それでいて、みんなに共通する“サッカーの楽しさ”なんてものが、本当に存在するのだろうか。

小野伸二はよく、それを体現する人と評されてきた。

「あんなに楽しそうにプレーする人はいない」

「見ているこっちまで楽しくなる」

「小野伸二は、いつも笑顔だ」

2023年9月27日、そんな唯一無二の存在であった小野が、シーズン限りでの現役引退を発表した。

44歳の誕生日。フェイエノールト時代の背番号「14」と北海道コンサドーレ札幌時代の背番号「44」を並ばせた14時44分。ロッカールームに入ってきた時は、鼻歌を歌いながら楽しそうに。スマホをタップするその瞬間は、それなりの緊張感を漂わせながら。静かな心でその瞬間を待って、インスタグラムの「シェア」ボタンをタップした。

「上がってます? 無事に? よかった、あぶねえ。こういうの疎いんでね。こっちのほうが緊張するわ、サッカーするより」

物語は、ここからスタートする。

DAZNのカメラは、小野の“最後の日々”に密着した。

ラストゲームまでの約3カ月間、小野は何を思い、誰と言葉を交わし、どんな表情で過ごしたのか。残された時間と静かに向き合う彼の、ありのままの姿を記録した。