ソフトバンク有原航平がリーグ単独トップ7勝目…2失点後もペース崩さず「ずるずるいかず良かった」

AI要約

ソフトバンクは三回に先制点を挙げ、八回に4点を追加してオリックスを7-2で下した。有原投手はリーグトップの7勝目を挙げる活躍を見せた。

有原投手は試合前のブルペンで精度を高め、球速150キロ超の直球と変化球を駆使してオリックス打線を抑えた。ペースを崩さずゲームをコントロールした。

倉野コーチは有原投手のスタミナと精神力を高く評価し、110球以上を投げても安定したピッチングを見せた有原投手は、チームにとって欠かせない存在である。

 ソフトバンク7―2オリックス(25日)――ソフトバンクは三回、佐藤直の適時打で先制。1点差となった八回は3連打などで4点を加えた。有原はリーグトップの7勝目。オリックスは守備のミスが響いた。

 ソフトバンクの有原は試合前のブルペンで多くは投げずにマウンドへ向かうという。倉野投手コーチが言うには「中継ぎくらいの球数」。そのやり方で初回からぐっとギアを上げる。この日も球速150キロ台の直球に、フォークボールやチェンジアップなど変化球を交え、凡打の山を築いていった。

 オリックス打線に的を絞らせず、七回一死までは二つの四球を与えただけ。ここから太田に右前へ、この試合の初安打を許すと、後続にも3連打され、1点差に迫られた。なお一死一、二塁の場面で宗を遊飛に打ち取ると、「絶対にフォークで三振を取りたかった」と、その思い通りに頓宮を空振り三振。リードを守った。

 倉野コーチは「110球を超えても、いまから試合が始まるくらいのエンジンの大きさ」と、有原の豊富なスタミナをこう例える。1試合を通じて自らのペースを崩さない投球ができるメンタルのタフさも評価する。この日も、ピンチを招いてもほとんど表情を変えず、8回115球を投げ、「2点を取られた後、ずるずるいかなかったのが良かったかな」と振り返った。

 首脳陣の信頼も厚い先発の柱は、頼もしい投球を披露し、リーグ単独トップの7勝目を手にした。(平島さおり)

 ソフトバンク・小久保監督「(有原が七回のピンチで)同点までいかなかったのが勝因じゃないか。宗と頓宮のところでしっかり抑えたので次の回の攻撃にもつながった」