【女子ゴルフ】小祝さくら、苦しんだ月曜も逃げ切りで今季2勝目 6打差首位でも「強者が背負う重圧」と戦った

AI要約

2年8カ月ぶりの女子ゴルフ国内ツアーでの月曜順延最終日、小祝さくらが苦しいプレーの中で逃げ切り優勝を果たし、通算11勝目を挙げた。

小祝は6打差首位からスタートし、不安定なプレーをしながらも勝利を掴み取った過酷な戦いを経験した。

熱中症状態になりながらもプレーを続け、粘り強さを見せた小祝は、100ヤード以内のショットで巧みさを発揮し、勝利を手にした。

【女子ゴルフ】小祝さくら、苦しんだ月曜も逃げ切りで今季2勝目 6打差首位でも「強者が背負う重圧」と戦った

◇24日 女子ゴルフ アース・モンダミンカップ最終日(千葉県袖ケ浦市、カメリアヒルズCC)

 国内女子ツアーでは2年8カ月ぶりとなった月曜順延の最終ラウンド。は、6打差で首位に立っていた小祝さくら(26)=ニトリ=が苦しみながらも3バーディー、2ボギーの71で回り、通算16アンダーで逃げ切り優勝を飾った。3月のヤマハレディース以来3カ月ぶりの今季2勝目、ツアー通算11勝目。生涯獲得賞金7億円突破を果たした。

 6打差首位で迎える最終18ホール。小祝は「なんか月曜日に試合してるっていうのは、すごく不思議な感じがしました」という。追うか追われるの好みは「どっちかっていうと追いかけられる方がいいかなって思ってたんですけど」と言い「今朝の練習はけっこういい感じでした」とショットの感触も悪くなかった。

 だが、苦しんだ。3番でグリーン奥からボギー先行。「少し焦りもあったと思う」と明かす。ティーショットはラフへ。第2打以降にもキレがなかった。「本当に気を引き締めてやろうと昨日から思っていたのに…気持ちの持っていき方が難しいなと思った」。通算50勝の不動が言う。「2、3打のリードなら逆転負けは普通。でも5も6打も差があると周りは『これは楽勝でしょう”と思って見ますよね。なんかやりにくくなるんです」。強者が背負う重圧だ。

 それでも小祝は「100ヤード以内はよくて…それは救いだった」と、14番パー5で4メートルをものにすると、15番パー3では15メートルのバーディーパットを沈めて、勝利を決めた。

 「過酷なゴルフだったけど、その中でも粘っての優勝。よかったと思う」と小祝。後半は軽い熱中症状態で氷囊(ひょうのう)を当てながらのプレーだったが、また一つ進化したはずだ。