【久留米競輪・GⅢ開設記念】山崎賢人がパリ五輪メンバー漏れの悔しさを競輪にぶつける

AI要約

山崎賢人が、半年ぶりに競輪を走る。ナショナルチームでの努力が報われず、国内での競輪活動を再開する。10月の世界選手権を目指し、九州の宝としての力を示す。

メインレースでは、新山響平がNT仕込みの力で勝利する展開となる。また、佐方良行が上田尭弥の活躍に期待し、自身も好成績を目指す。

各選手の意気込みや戦略が交えられつつ、競輪界での展望や個々の挑戦が語られている。

【久留米競輪・GⅢ開設記念】山崎賢人がパリ五輪メンバー漏れの悔しさを競輪にぶつける

< 21日・久留米競輪・前検日 >

<記者コラム・野口雅洋の1000円勝負>

 山崎賢人が、半年ぶりに競輪を走る。トラック短距離でのパリ五輪出場を目指して、ナショナルチーム(NT)で鍛錬を重ねてきた。だが、パリの正選手には選ばれず、チーム帯同もない〝国内リザーブ〟。4年半に渡るNTでの努力は、花の都で咲き誇ることはなかった。

 だが、国内に居残るからこそ競輪を走れる。「来月のサマーナイトフェスティバルからの競輪復帰と思っていたけど、月曜か火曜に追加が入りました。そこから競輪の自転車にも、半年ぶりに乗って、少し練習しました」。悔しさを晴らすのは、国内の競輪しかない。「NTに入って、プラスしかなかった。トレーニングについても、いろいろと知ることができた」と言うからには、競輪でその成果を出す。

 10月には、デンマークでの世界選手権に出場する。「そこまでは伊豆でNTの活動を続けます。その後のことは決まっていません」。今後、どんな道を進むにしても、山崎が九州の宝であることは間違いない。今回も、原石に磨きが掛かった走りを見せてくれるはずだ。

 ▼12R(新山響平) こちらもパリを目指していた一人。NT仕込みのパワーで後続を振り切る。7―569―1569、7―2―5。

 ▼10R(佐方良行) 前を任せる上田尭弥は前回、2年半ぶりのVと調子は上向き。GⅠで激戦を重ねてきた同期の森田優弥を相手に猛抵抗して、後位の佐方が上位へ。37―9―1357、3=5―9、1―34―9。