春優勝の鳥取城北は米子工―米子の勝者と、3連覇狙う鳥取商は鳥取東―境の勝者と初戦…高校野球鳥取大会組み合わせ

AI要約

第106回全国高校野球選手権鳥取大会の組み合わせ抽選会が行われ、22チームが出場し甲子園出場を目指す。

春の県大会優勝チームや昨夏優勝チームが強豪揃いで、熱戦が予想される。

大会では新たに選手のクーリングタイムも導入されるなど、さまざまな工夫が凝らされている。

 第106回全国高校野球選手権鳥取大会(県高野連など主催)の組み合わせ抽選会が20日、エースパック未来中心(倉吉市駄経寺町)であった。春の県大会を制した鳥取城北や昨夏優勝の鳥取商など、昨年より1チーム少ない22チームが出場し、甲子園出場をかけて熱戦を繰り広げる。(久保田万葉)

 抽選会は各チームの主将が1人ずつくじを引いて対戦相手を決めた。7月6日に開幕し、ヤマタスポーツパーク野球場(鳥取市)で全試合が行われる。昨年の合同チーム(鳥取湖陵・日野)は出場しない。

 春の県大会で優勝した鳥取城北は、2回戦で米子工―米子の勝者と対戦する。強力打線による高い得点能力を誇り、6年ぶりの優勝を狙う。石黒尚主将(3年)は「投手陣も豊富で、春から小技の練習に力を入れてきた。打線をつなぎ、甲子園出場を目指す」と意気込みを語った。

 昨夏大会で優勝し、3連覇を狙うのは鳥取商。段田頼輝主将(3年)は「プレッシャーはあるが、全国の切符をなんとしてもつかみたい」と語気を強めた。

 春の県大会上位4チームの鳥取城北、米子松蔭、米子東、鳥取商がシードされた。

 

 開会式は6日午前8時30分から。選手宣誓は、希望した13チームの中から抽選で、米子工の佐藤陽向主将(3年)に決まった。佐藤主将は「まさか当たるとは。びっくりした。日頃の感謝の思いを込めて選手宣誓したい」と話した。

 大会は、順調に進めば17、18日に準々決勝、20日に準決勝、22日に決勝が行われる。物価高騰などの理由から、大人の入場料は昨夏大会より200円上がり800円となる。高校生は100円、中学生以下は無料。

 県高野連は今大会から、五回終了時に選手が体を休める「クーリングタイム」を導入する。

 時間は8分間で、そのうち5分間を完全休養とし、体を冷やしたり、水分を補給したりする時間にあてる。ベンチだけでなく、応援席のブラスバンドなども同様。選手は残りの3分間で準備する。