選手会は26年WBCの「ピッチクロック」導入に断固反対「けがにつながる可能性もある」

AI要約

日本プロ野球選手会が、2026年のWBCで導入が確実視される「ピッチクロック」に反対の意向をNPB側に伝えた。

選手会は投手の体への負担増加やケガリスクの可能性を主張し、NPBも一緒に反対するよう要請。

NPB側は第1次戦力外通告期間の延長や育成契約選手の出場人数増枠を要望し、選手会側は検討することを表明。

選手会は26年WBCの「ピッチクロック」導入に断固反対「けがにつながる可能性もある」

日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が19日、東京都内で行われた。

侍ジャパンが連覇を狙う2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で導入が確実視される「ピッチクロック」について、選手会は断固反対の意向をNPB側に伝えた。

選手会・森忠仁事務局長は「(ドジャースの)大谷君も(間違いなく体の負担は増えていると)発言しているように、投球間隔が短くなって、十分整わないまま投げて、けがにつながる可能性もある。日本でもやっていないわけなので」と説明。その上で「NPBも一緒に反対してもらいたい」とし、NPB側は7月1日の12球団実行員会で検討すると回答した。

「ピッチクロック」は昨季から米大リーグで先行導入。日本では今季から2軍戦限定で投球間の時間計測が始まったが、時間内に投げなくても罰則はなく、あくまで実験的試行にとどまっている。(東山貴実)

■NPB側から要望 事務折衝でNPB側からは、現在はクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ開幕前日までとする第1次戦力外通告期間を同ステージ終了翌日までとすること、また2軍公式戦に出場できる育成契約選手を1試合5→7人に増枠するよう要望があった。選手会側は「持ち帰って検討する」とした。