【福岡ボート(サマータイム)一般】深川真二 取り戻したドル箱の感覚

AI要約

深川真二が薄氷を踏みながら勝利し、苦しい戦いを振り返る。

ブランクを感じつつも、ドル箱水面で感覚を取り戻し、自信をつける。

今節では相性抜群の水面で勝利を信じ、格上の走りを見せる意気込み。

【福岡ボート(サマータイム)一般】深川真二 取り戻したドル箱の感覚

<15日・福岡ボート・5日目>

 薄氷を踏む思いでの勝利だった。準優10Rで深川真二(50)=佐賀=はインからきっちり先マイを決めて快勝。ただ圧勝劇のように見えるが、内実は「塚田さんと武田さんの伸びはエグかった」と、まくられることも覚悟したとこぼすほどの辛勝だった。

 組み合わせの妙、流れの良さを強調した。「特に武田さんの伸びがすごかったけど、塚田さんと一緒だったから助かった。2枠が違う人だったらひとたまりもなかった」。ただ、苦しい戦いを見越して、早いSを決め、機力は伸びに寄せるなど、最善を尽くして対応したのは深川が持つ勝負勘のなせる業だった。

 当地は2022年9月以来、1年9カ月ぶりの参戦。「全て忘れていたね」と序盤はブランクを感じていたが、当地は6Vを誇るドル箱水面。日を追うごとに感覚を取り戻した。「HSもBSも横幅が広いからね。ターンの感覚とか他とは違うんやけど、走るたびに思い出せた。もう大丈夫よ」

 50歳にして積み重ねたVは111。相性抜群の水面で調整もターンもつかんだのなら、もう怖いものはない。「伸びる人もいなくなったしね。2コース向きの足やし、いいレースができると思うよ」。今節では実績断然のレジェンドが口にした自信。最後は〝格上〟の走りでSGウイナーのすごみを披露する。(森 大輔)