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【ソフトバンク】可能性残す9度目交流戦V 総当たりシーズンならパ・リーグ勢が上位占めるのか
ソフトバンクと阪神の交流戦最終カードでは、ソフトバンクが12奪三振の好投で2-0で勝利。若手選手が活躍し、交流戦通算250勝に到達した。
プロ野球交流戦が20年目を迎える中、セ・リーグとパ・リーグの力関係はほとんど変わっていない。今後、全12球団が総当たりで戦った場合の興味深い展開も考えられる。
過去18シーズンの記録からもわかるように、パ・リーグ球団が優勝回数で優勢であり、12球団総当たり戦の導入がチーム間の熱意向上につながる可能性がある。
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<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム:CATCH!!>
<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク2-0阪神>◇14日◇みずほペイペイドーム
プロ野球の交流戦は最終カードとなった。ソフトバンクは地元福岡で阪神と3連戦。先発モイネロが12奪三振の好投。4年目笹川の初ヒット&初盗塁から新人広瀬の初アーチと「初モノ攻撃」で完勝した。
05年にスタートした交流戦は、今季で20年目(20年は新型コロナウイルスの影響で中止のため19シーズン目)。ホークスはこの1勝で交流戦通算250勝に到達した。もちろん、12球団最速である。首位の楽天が広島に敗れたため、まだ優勝の可能性はある。こちらも断トツとなる9度目の交流戦Vへ、残り2戦も勝ち抜いてもらいたいものだ。
「人気のセ」「実力のパ」と呼ばれたのは遠い昭和の時代ではあったが、この20年の交流戦戦績を振り返ってみても、その「構図」はさほど変わっていないように感じる。球界を揺るがした04年の「再編問題」を経てセ・パの交流戦はスタートすることになった。近鉄とオリックスの合併を端緒に、ダイエーとロッテの合併などプロ野球は大揺れに揺れた。12球団から最悪8球団へ-。1リーグ制も視野にあった。パ・リーグ救済、球界再活性を目指して誕生した交流戦だが、20年の時を経て思う。1リーグ制とか、そんな話ではなく、シーズンを12球団の総当たり戦でやってみたらどうなるのだろうか。シーズン長丁場の戦いでも、やはり交流戦戦績が示しているようにパ・リーグ勢が上位を占めることになるのだろうか。それともセ・リーグが…。
ちなみに、過去18シーズンでパ・リーグ球団の優勝回数は13度。セ・リーグ球団が5度。最下位はパ5度。セ13度。2リーグで戦うよりも、総当たりのシーズンで12位に低迷したチームは屈辱的だろう。12球団ともに、チーム強化への「熱意」も今とは違ったものになるかもしれない。