憧れは高校の先輩・古江彩佳 鳥居さくらはゴルフを「楽しみ」アマの頂点へ

AI要約

鳥居さくらが日本女子アマチュアゴルフ選手権で優勝し、フィールドで唯一4日間60台でプレーした。

大会の展開や鳥居さくらの成績、感情、過去の経験などを通じて彼女の喜びや成長が伝わる。

先輩やプロゴルファーからのサポートを受けながら、鳥居さくらは将来に向けて成長している。

憧れは高校の先輩・古江彩佳 鳥居さくらはゴルフを「楽しみ」アマの頂点へ

◇女子アマチュア◇日本女子アマチュアゴルフ選手権 最終日(14日)◇我孫子GC(千葉)◇6679yd(パー72)◇晴れ

鳥居さくら(滝川第二高)が2位で出た最終日に5バーディ、2ボギーの「69」で回り、後続に5打差をつける通算14アンダーで優勝。フィールドで唯一4日間すべて60台でラウンドする内容で、女子アマチュア日本一の称号を手にした。

2打差で迎えた最終日は、単独首位スタートの山本優花が出だしの1番から3連続ボギーで失速。序盤で逆転した。5、6番(パー5)で連続バーディを奪って差を広げると、9番では「まさか入ると思ってなかった」という7mのバーディパットを沈めて笑顔でバンザイ。「どういう反応をしたらいいのか分からなくて手を上げちゃいました」とはにかんだ。

14、16番ではボギーをたたいたが、最終18番は3.5mを沈めるバーディ締めでガッツポーズ。重圧から解き放たれたかのように一気に笑顔が弾けた。「アマチュアの最高峰の試合なので、まさか優勝できるとは思ってなかったです。うれしい」と初々しく喜んだ。

初出場だった前年大会は14位。同年の「日本ジュニア(女子15歳~17歳の部)」は3位だった。「これまでは、こんなに大きな大会でプレッシャーのかかるゴルフがそこまでなかったので、精神的に勉強できた」。一年前の経験がビッグタイトルにつながった。「小、中学生の時もいいところまで行って優勝できないことがあったので、日本タイトルは欲しいと思ってた」と喜びをかみ締める。

憧れの存在は、同じ兵庫県出身で滝川第二高の先輩・古江彩佳。ことし1月には、共通の知人を介して紹介され、ともにラウンドしたという。「世界で戦っているオーラが出てました。プレーとか練習面を教えてもらって、吸収することがすごく多かったです」

2カ月ほど前からは、知人の紹介でツアー3勝の男子プロゴルファー・星野英正に師事。「今は『ゴルフを楽しめ』って言われてます(笑)」。強力な支えを得て、偉大な先輩の背中を追い続ける。