井上尚弥がドジャース山本由伸投手と初対面「ハードル高い状態が当たり前」で意気投合

AI要約

プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥が米ニューヨークでドジャース山本由伸投手と初対面を果たした。

井上は山本の好投を観客席から見守り、翌日には山本と顔を合わせた。2人は意気投合し、世界トップアスリート同士の会話を交わした。

井上と山本はともにファンの期待に応える重圧を感じつつも、日々のストレスや疲労と闘いながらトップレベルで活躍している。

 プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が8日(日本時間9日)、米ニューヨークでドジャース山本由伸投手(25)と初対面を果たした。

 7日(同8日)、米ニュヨークでヤンキース戦に先発し、7回2安打無失点と好投した山本の投球を観客席から見守った井上は一夜明け、所属ジムの大橋秀行会長(59)とともに山本と顔を合わせた。 山本から「試合を観ていただいてありがとうございました」と感謝されると、井上は「がっつり観させていただきました。お客さんの歓声が日本とは全く違いましたね」と率直な感想で応じた。22年12月、東京・有明アリーナで開催されたバンタム級4団体王座統一戦、井上尚弥-スティーブン・バトラー(英国)戦を観戦している山本とすぐに意気投合。試合間隔を考えたメンタル面の保ち方、減量を含めた体重管理の方法を情報交換するなど、世界トップアスリート同士ならではの会話が弾んだ。

 2人ともに「ファンの期待」という大きな重圧を背負った立場にある。井上が「ここまでトップでやられている方はみなさんそうだと思うが、毎日をストレスに感じていない。常にハードルが高い状態が当たり前というか、あんまり息抜きはないですね」と明かすと、山本も「そうですね。シーズン中に休みが少ないので、気が付いたらどんどん日が進んでいますね」と同意していた。

 井上は、全米ボクシング記者協会(BWAA)に選出された23年の年間最優秀選手賞「シュガー・レイ・ロビンソン賞」の授賞式を兼ねた夕食会に出席するため、5日からニューヨークに滞在している。