「誰か責任を取らせるのが韓国文化」クリンスマン前監督が炸裂した“恨み節”に韓国紙が憤怒「彼は犠牲者のように」

AI要約

元ドイツ代表FWで、元韓国代表監督のクリンスマン氏が衝撃的なエピソードを明かし、KFAへの批判を繰り返す。

KFAとの裁判沙汰により解任され、未解消の遺恨を持つクリンスマン氏のコメントが続く。

韓国サッカー界に波紋を広げるクリンスマン氏の発言に、韓国メディアやファンから批判が殺到している。

「誰か責任を取らせるのが韓国文化」クリンスマン前監督が炸裂した“恨み節”に韓国紙が憤怒「彼は犠牲者のように」

 遺恨はいまだ根深いものがある。

 元ドイツ代表FWで、今年2月まで韓国代表を率いていたユルゲン・クリンスマン氏が、米スポーツメディア『The Athletic』で実施された元イングランド代表FWであるアラン・シアラー氏との対談インタビューに登場。そこで韓国代表を指揮した際のエピソードを赤裸々に披露した。

 衝撃的な“事件”の余波が広がるなかで、ドイツ人指揮官は責任を取らされる形となった。

 ベスト4まで勝ち上がった今年1月のアジアカップでは、準決勝(ヨルダン戦)前夜にチームのエースであるソン・フンミンと、若手筆頭格で国民の人気が高いイ・ガンインがまさかの衝突。取っ組み合いのケンカに至ったのだが、これが英メディアからまさかのリーク。チーム崩壊の一端となった。

 この危機的状況を受け、大会終了後に大韓サッカー協会(KFA)はクリンスマン監督との契約解除を決定。自宅がある米西海岸を常に拠点とする“在宅勤務”など、問題行動が目立った指揮官との間には契約期間を2年半が残っていたが、KFAは更迭を決めた。

 一方的な契約解除に59歳のレジェンドの恨みは解消されていない。「制御不能だったんだ。あのときチームスピリットが打ち砕かれたのを目の当たりにした。あのケンカがなければヨルダンにも勝ち、アジアカップでも優勝できただろう」と言い切るクリンスマンは、真っ向からKFAを批判する。

「誰か責任を取る人間を探すのが韓国文化だ。そして彼らは私に責任をかぶせた。私は『韓国生活に適応できない』とまで言われたよ。これに対する私の答えは『適応のために努力をしたが、100%の適応を求めるなら、外国人監督を選んではいけない』だ。韓国式でやるなら韓国人監督を選ぶべきだ」

 無論、元指揮官のストレートな物言いは韓国メディアの反感を買った。とりわけ自身の責任を逃れるような言動には非難轟々である。日刊紙『朝鮮日報』は「クリンスマン元監督の言っていることはあくまで仮定の話でしかない。監督として起きた出来事に対して責任を取る姿を見せなければならなかった」と指摘。「今も彼にそんな態度は見られず、あくまで彼は犠牲者のように振舞った」と糾弾した。

 また、韓国のスポーツメディア『SPOTV』は「またも海外メディアで彼は感情的な物言いを続けている。もはや暴走するクリンスマンは止まらない」とバッサリ。退任後も韓国サッカー界を批判し続ける態度を嘆いた。

 なお、韓国代表は3月にはファン・ソンホン氏が、6月はキム・ドフン氏がそれぞれ暫定監督を務めるなど、今も正式なA代表監督を選定できていない。契約期間中にクリンスマン監督を更迭した影響は計り知れない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]