プレミアVAR継続「試合が円滑に進まない」ウルバーハンプトンの撤廃決議案「1対19」で否決

AI要約

イングランド・プレミアリーグはVARの継続採用を発表

20クラブの投票結果で19クラブが継続賛成、1クラブが反対

VAR導入の議論とプレミアリーグ内での物議を醸す判定について

プレミアVAR継続「試合が円滑に進まない」ウルバーハンプトンの撤廃決議案「1対19」で否決

 サッカーのイングランド・プレミアリーグは6日、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を継続採用すると発表した。

 同日の年次総会でウルバーハンプトンが出した撤廃を求める決議案に対し、プレミア20クラブによる投票が行われ、継続賛成19票、継続反対1票で否決された。可決には3分の2以上となる14票の賛成票が必要だった。

 英BBC放送は「総会で19クラブが存続に賛成票を投じた」と伝えた。

 VARは19-20年シーズンからリーグ戦に導入され、最近は物議を醸す判定が増加。昨年9月のトットナム-リバプール戦では、VARミスでリバプールの得点が認められない事態があった。今年4月にはノッティンガム・フォレストがエバートン戦で3度もPK判定を見逃されたとして審判統括団体に抗議。VAR担当者が残留を争ったルートンのファンだと主張する異例の声明まで出し、不信感を示した。

 ウルバーハンプトンは5月に誤審よりも、試合が円滑に進まない運用法を問題視し「プレミアリーグのブランド価値を傷つけている」と訴えた。しかし当時、プレミア事務局は「試合運営が円滑になるかもしれないが、重要な試合で論争の余地のある、誤った判定が年間100件くらいになる」と反論していた。