大谷翔平、今季3度目&ワーストタイの1試合3三振 得意の6月も4試合連続の複数三振

AI要約

大谷翔平投手がパイレーツ戦に2番DHで先発し、複数三振を喫し不振を脱出するきっかけを作るものの、打撲もあって苦戦。

前日の試合ではスキーンズ投手から15号2ランを放ち、本塁打を打ち返す演出を見せた。

大谷は不調から脱出するために、複数三振を経験しながらも徐々に調子を取り戻している。

大谷翔平、今季3度目&ワーストタイの1試合3三振 得意の6月も4試合連続の複数三振

◆米大リーグ パイレーツ―ドジャース(6日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が6日(日本時間7日)、敵地・パイレーツ戦に「2番・DH」で先発出場。7点リードの7回1死の第5打席は3番手右腕・ニコラスの93・7マイル(約151キロ)スライダーにバットが空を切り、3球三振に倒れた。今季3度目でワーストタイの1試合3三振。4試合連続の複数三振となっている。

 先発左腕・ファルターとは初対戦だった。初回無死一塁の第1打席は右前打で3試合連続安打とした。ライナー性の打球を右翼・オリバレスがダイビングキャッチ。一塁走者・ベッツはダイレクト捕球か、ワンバウンドだったのか判断がつかず、一二塁間をウロウロし、結局一塁に戻った。一塁の前で大谷も困り顔。送球は二塁にされていたが、ド軍のロバーツ監督がビデオ判定(チャレンジ)を要求。ワンバウンドしていたとして右前打となった。ベッツは二塁に進塁し、大谷も一塁に残ると、続く3番・フリーマンが先制3ランを右翼席にたたき込んだ。

 大谷はその後、2回1死の第2打席は外角85・3マイル(約137キロ)スライダーで、4回1死一、三塁の第3打席も外角85・9マイル(約138キロ)スライダーで空振り三振と同様の球に苦戦。5回1死の第4打席は2番手右腕・ヘラーの前に二ゴロに倒れていた。

 前日5日(同6日)の同戦では23年ドラフト全体1位のポール・スキーンズ投手(22)と初対戦。MLB公式サイトも特集を組んだ“怪物対決”は初回に3球連続直球で空振り三振に倒れた大谷が3回2死一塁で5試合ぶりの15号2ランをバックスクリーンに放り込んだ。100・1マイル(約161・1キロ)直球を打球速度105・6マイル(約170キロ)で打ち返した。100マイル(約161キロ)以上の球を本塁打にしたのはキャリア初のことだった。

 「素晴らしいボールでしたし、最初の打席なんかあんまりいいスイングだったとは言えなかった」と相手をたたえた上で「それを打てたのは良かった」と振り返った大谷。けん制球を受けて左太もも裏を打撲した影響もあり、不振に陥っていたが、自身の日本人記録をさらに更新する27球場目(現在の各本拠地では25球場目)の一発で、昨季は月間15発を放つなど例年得意の6月に初アーチ。スキーンズから5回にも右前打をマークし、6月に入って初のマルチ安打と復調の気配を見せていた。