鎌田大地が振り返るラツィオでの1年。「イタリアのサッカーが合っていないのかと考えた時期もあった」
サッカー日本代表はFIFAワールドカップ26アジア2次予選でミャンマー代表と対戦する。
鎌田大地がラツィオでの今季を振り返り、契約交渉について言及。
ラツィオとの契約は今夏で切れるが、新天地でのプレーに期待。
鎌田は前監督の下では出場機会に恵まれず、サッリ監督の後任になった後は好調を維持。
監督とのコミュニケーションが重要で、条件面でクラブと合わず退団する可能性。
日本代表ではダブルボランチの一角としてプレーし、将来的には新天地でもボランチを中心にプレーを希望。
鎌田はポジションにこだわりを持ちつつ、チームのために貢献する姿勢を示している。
サッカー日本代表は6日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選でミャンマー代表とアウェイで対戦する。昨年11月以来の代表招集となった鎌田大地は3日の練習後、ラツィオで過ごした今季を振り返り、今夏で契約満了となるラツィオとの契約交渉についても触れている。
昨夏でアイントラハト・フランクフルトとの契約が満了になった鎌田大地は、セリエAのラツィオに1年契約で加入した。開幕直後を除き、マウリツィオ・サッリ前監督の下ではなかなか出場時間を伸ばすことができず。「前監督のときはサッカーをやっていて難しいなと思っていた。僕だけじゃなくチーム全員が正直良くなかった」と鎌田は当時を振り返る。
「ドイツから違うリーグに行って、自分自身のレベルがラツィオのレベルじゃないとは思っていなかった。ただ、試合に出られないと、イタリアのサッカーに合っていないのかとか、イタリアのレベルじゃないかなとか、考えた時期もありましたが、そういうことではないというのが自分の中ではっきりできた」
鎌田の言葉通り、シーズン終盤に立場が変わる。3月にサッリ監督が辞任し、イゴール・トゥドール監督が後任に就くと、シーズン終盤は主力の位置づけで起用が続き、好調を維持してシーズンを終えた。「僕自身は6番（ボランチ）をやりたいと言っていて、監督は自分をそこで評価してくれていた。やっぱり自分と似たような感じの感覚を持って、評価してくれる監督はいる」と話している。
ラツィオとの契約は今夏で切れる。「もともとは残る予定だった」という鎌田は、指揮官ともコミュニケーションを重ねていたという。ただ、条件面でクラブとかみ合わず、退団する流れとなっている。
酸いも甘いも噛み分けたラツィオでのシーズンを終えた鎌田は、今季の最後に日本代表のユニフォームを着てプレーする。3日の練習ではダブルボランチの一角でプレーする時間が大半を占めた。鎌田自身は6番でのプレーにこだわりを持つが、「両方（ボランチとトップ下）できるのは昔から変わらない。新天地でも6番をやっていくと思うので、上手く両立していきたい」と話した。
（取材・文：加藤健一）
