世界王者ジョコビッチ、次回発表の世界ランキングで1位陥落確定 シナーがイタリア選手初の世界1位に

AI要約

世界王者のジョコビッチが怪我でランキング1位から陥落し、新たにシナーが世界1位になることが決まった。

ジョコビッチは右ひざの怪我で準々決勝を棄権し、シナーは若手として期待される選手であり、イタリア勢としては史上初の快挙となる。

シナーはジョコビッチの早い回復を願いながら、世界1位確定を喜んでいる。

世界王者ジョコビッチ、次回発表の世界ランキングで1位陥落確定 シナーがイタリア選手初の世界1位に

 【パリ4日=吉松忠弘】2年連続4度目の優勝に挑んでいた世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、大会終了後の6月10日の最新世界ランキングで、2023年9月11日の週から続けていた1位の座から陥落することとなった。ジョコビッチは、「大会前から違和感があった」と話していた右ひざが、4回戦での転倒で悪化。4回戦後、MRI(磁気共鳴装置)検査を受け、「右ひざ内側半月板損傷」と診断され、準々決勝を棄権した。

 新たに世界1位に輝くのは、現在2位のヤニク・シナー(イタリア)だ。今年1月の全豪オープンで4大大会初優勝を遂げた世界のテニス界が最も期待する若手だ。

 1973年に、現行のコンピューター世界ランキングができて以来、イタリア選手が世界1位になるのは史上初の快挙。シナーはこの日、準々決勝で同10位のグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)に勝ち、世界1位確定を祝った。

 シナーは準々決勝の勝利者インタビューで、まずは「ジョコビッチの早い回復を願っている」と気遣った。「なるべく(世界1位は)考えないでプレーするが、誇りに思う」と話した。